JIS R5204:2019 pdfダウンロード
JIS R5204:2019 pdfダウンロード。セメントの蛍光X線分析方法 Chemical analysis method of cement by X-ray fluorescence
1 適用範囲
この規格は,セメント1)の蛍光X線分析による化学分析方法について規定する。また,この規格は,クリンカー,セメントの製造に用いる高炉スラグ及び石灰石2)の化学分析方法にも適用することができる。
適用する化学成分は,二酸化けい素(SiO2),酸化アルミニウム(Al2O3),酸化鉄(III)(Fe2O3),酸化カルシウム(CaO),酸化マグネシウム(MgO),三酸化硫黄(SO3),酸化ナトリウム(Na2O),酸化カリウム(K2O),酸化チタン(IV)(TiO2),酸化りん(V)(P2O5),酸化マンガン(MnO),酸化ストロンチウム(SrO)及び塩素(Cl)とする。
なお,三酸化硫黄(SO3)の分析は,高炉セメント(JIS R 5211)及び高炉スラグには適用できない3)。また,塩素(Cl)の分析は,ポルトランドセメント(JIS R 5210),高炉セメント(JIS R 5211)及びエコセメント(JIS R 5214)の普通エコセメントに適用し,附属書JEによる。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 29581-2:2010,Cement−Test methods−Part 2: Chemical analysis by X-ray fluorescence(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
注1) セメントは,JIS R 5210,JIS R 5211及びJIS R 5214で規定されているセメントを指す。
2) クリンカーはJIS R 5210の5.1及びJIS R 5214の6.1で規定されているクリンカー,高炉スラグはJIS R 5211の5.3で規定されている高炉スラグ,石灰石はJIS R 5210の5.3のd),JIS R 5211の5.5のc),JIS R 5212の5.5のc),JIS R 5213の5.5のc)及びJIS R 5214の6.4で規定されている石灰石を指す。
3) セメントの品質規格で規定している三酸化硫黄(SO3)の分析は,硫酸塩(例えば,CaSO4,Na2SO4)として存在するSO3量を定量することを目的としている。そのため,硫化物又は低次の硫黄酸化物を含む試料の場合,これらの化合物に起因する硫黄(S)の蛍光X線も発生するため,セメントの品質規格で規定している三酸化硫黄(SO3)には,蛍光X線分析の分析値を適用することはできない。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
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