JIS L0888:2018 pdfダウンロード
JIS L0888:2018 pdfダウンロード。繊維製品の紫外線遮蔽評価方法 Textiles-Evaluation method of ultraviolet ray-shielding
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 0115,JIS L 0105及びJIS L 0208によるほか次による。
3.1 紫外線防護係数,UPF(Ultraviolet protection factor) 地表面に降り注ぐ紫外線波長領域(290 nm〜400 nm)での試料の透過率に,太陽光による皮膚への影響を加味した係数。
4 試験場所 試験場所の温湿度状態は,JIS Z 8703に規定する常温常湿状態[温度20 ℃±15 ℃,相対湿度(65±20) %]による。
5 試料,試験片の採取及び準備 試料及び試験片は,JIS L 0105の6.3(布状の試料及びその試験片)又は6.4[製品(縫製品)状の試料の試験片]によって採取する。試料から,約50 mm×約50 mm1) の試験片を,たて方向又はウェール方向に2枚以上,よこ方向又はコース方向に2枚以上,合計4枚以上採取する。 ストレッチ素材の場合は,張力がかからないよう自然な状態で採取する。
注1) 試験片の寸法は,使用する機器の指定がある場合は,それに合わせて採取するのがよい。
6 測定装置
6.1 分光光度計 分光光度計は,JIS K 0115の4.1.2(分光光度計)に規定するもので次の性能をもつものか,又はこれと同等の性能をもつものとする。
6.1.1 測定波長範囲 測定波長範囲は,290 nm〜400 nmを含むもの。
6.1.2 照射光 測定波長範囲において連続光光源をもっているもの。
6.1.3 幾何条件 試料をあらゆる方向から均等に照射し,試料面の法線方向に透過する光を測定するために,照射部に積分球が備え付けてあるもの。
6.1.4 有効波長幅 出射スリットから出る放射束の有効波長幅は,5 nm以内。
6.1.5 波長目盛 波長目盛を任意の呼び波長に設定したとき,分光光度計の透過波長帯の重心波長は,呼び波長から1 nm以内。
6.1.6 波長精度 波長精度は,±1 nm。
6.2 バンドパスフィルタ 試料中の蛍光物質による測定への影響を防ぐために,400 nmより長い波長域を遮蔽するフィルタ。
注記 バンドパスフィルタとして,例えば,ショットUG5フィルタがある。
7 測定方法 バンドパスフィルタを取り付けた分光光度計を用い,波長範囲290 nm〜400 nmの紫外線を照射し,試験片を透過した光の分光強度を検出する。照射方式には,波長選択した光を試料に照射するもの又は試料に白色光を照射し,試料を透過した光を波長選択するものがあるが,いずれを用いてもよい。また,試験は,採取した全ての試験片について行う。 紫外線遮蔽率及び紫外線防護係数は,次によって求める。
- Previous:JIS K8965:2019 pdfダウンロード
- Next:JIS L1925:2019 pdfダウンロード