JIS B8621:2019 pdfダウンロード
JIS B8621:2019 pdfダウンロード。遠心冷凍機 Centrifugal water chillers
1 適用範囲
この規格は,遠心圧縮機,圧縮機駆動用電動機,蒸発器,水冷凝縮器,附属冷媒配管,制御装置などによって冷凍サイクルを構成し,水の冷却又は加熱を行う遠心冷凍機(以下,冷凍機という。)で,この規格の標準定格に従った冷凍能力又はヒートポンプ加熱能力が,150 kW以上の冷凍機について規定する。 なお,この規格は,温度35 ℃において飽和蒸気圧力が3 MPa以下の実用的な冷媒を使用する冷凍機に適用し,水以外のブラインを用いて冷却及び加熱するもの,並びに飲用に供するものには適用しない。 注記 この規格で用いる圧力はゲージ圧力である。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 8240 冷凍用圧力容器の構造 JIS Z 8731 環境騒音の表示・測定方法 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1 定格 あらかじめ定めた冷凍機の製作基準で作動させたときの特性。標準定格と応用定格とがある。
3.2 標準定格 この規格で定めた標準定格条件を冷凍機の製作基準としたときの定格。
3.3 応用定格 標準定格条件以外の条件を冷凍機の製作基準としたときの定格。
3.4 定格冷凍能力 冷凍機を標準定格条件又は応用定格条件で運転したとき,蒸発器を通過する冷水から除去する熱量。 ヒートポンプ加熱専用形の場合は熱源冷凍能力,熱回収形の場合は熱回収冷凍能力という。単位:kW。
3.5 定格冷凍所要入力 冷凍機を定格で運転したとき,圧縮機駆動用電動機及び附属機器が消費する電力。単位:kW。 附属機器の消費電力には,運転中に作動する油ポンプ(附属する場合),インバータ装置(附属する場合)及びそれぞれの制御回路の消費電力を含む。油加熱器,抽気装置及びその制御回路の消費電力は含まない。
3.6 冷凍機軸動力 冷凍機を運転したとき,圧縮機入力軸が消費する電力。単位:kW。 増速機を備えた場合は,増速機入力軸が消費する電力(カップリング損失を含む。)とする。
3.7 定格出力 圧縮機駆動用電動機の定格出力。単位:kW。
3.8 排熱量 凝縮器を通過する冷却水へ排熱する熱量。単位:kW。
3.9 ヒートポンプ加熱 熱源側の水から蒸発器の冷媒に吸熱し,凝縮器を通過する温水を加熱する方式。
3.10 ヒートポンプ加熱能力 冷凍機をヒートポンプ加熱条件で運転したとき,凝縮器を通過する温水を加熱する熱量。単位:kW。
3.11 ヒートポンプ所要入力 冷凍機をヒートポンプ加熱条件で運転したとき,圧縮機駆動用電動機及び附属機器が消費する電力。単位:kW。 附属機器の消費電力には,運転中に作動する油ポンプ(附属する場合),インバータ装置(附属する場合)及びそれぞれの制御回路の消費電力を含む。油加熱器,抽気装置及びその制御回路の消費電力は含まない。
3.12 ヒートポンプ軸動力 冷凍機をヒートポンプ加熱条件で運転したとき,圧縮機入力軸が消費する電力。単位:kW。 増速機を備えた場合は,増速機入力軸が消費する電力(カップリング損失を含む。)とする。 3.13 最小能力 容量制御機能によって制御できる最小の冷凍能力又はヒートポンプ加熱能力。単位:kW。定格能力比(%)で表す場合もある。
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