JIS K6274:2018 pdfダウンロード
JIS K6274:2018 pdfダウンロード。ゴム及びプラスチック−引裂強さ及び 接着強さの求め方における波状曲線の解析 Rubber and plastics-Analysis of multi-peak traces obtained in determinations of tear strength and adhesion strength
1 適用範囲
この規格は,加硫ゴム又は布で,ゴム若しくはプラスチックで被覆されたもの又はゴム若しくはプラスチックに接着したものについて,引裂強さ及び接着強さを求めるための五つの方法について規定する。接着力のグラフのピークの値の中央値及び範囲を読み取って結果を計算する。
引裂試験における引裂力又は接着試験における接着力の記録された波状曲線は,試験した材料によって少数又は多数のピークを示す。計算方法の選択は,波状曲線のピークの数による。 この規格の目的は,試験結果の評価及び表記方法を統一することであり,ほかの規格(試験法,製品仕様など)の中で規定された場合にだけ適用する。 試験装置,試験片の採取・作製,状態調節,試験方法など他の詳細な要求事項は,適用する関連規格による。
注記1 例えば,ピークが時間とともに一定の傾向を示す場合には,これらの解析方法が適切でないことがある。また,力の最小値を求めたい場合には,ピークの範囲を求める方法を適用してもよい。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 6133:2015,Rubber and plastics−Analysis of multi-peak traces obtained in determinations of tear strength and adhesion strength(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
2 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
2.1 ピーク(peak)
曲線の傾きが正(増加)から負(減少)へ変化する点。例えば,瞬間最大の力を示す点。
2.2 範囲(range)
観測されたピークの最大値と最小値との差。
2.3 波状曲線(complete trace) 最初のピーク発生時から試験終了までの時間に対する力の推移を表す曲線。
3 波状曲線の解析
3.1 一般事項 波状曲線の解析は,A法〜E法のいずれかの方法によって行う。 なお,解析に用いるピークは,最大値と最小値との差がピーク最大値の2 %以上のものとし,引裂試験又は接着試験中に記録されたピークから中央値及び範囲を求める。解析方法一覧を,表1に示す。
注記 これらの方法を適用する場合に,波状曲線は,試験中の力の経時的変化を表すものと仮定することが望ましい。 コンピュータ処理によって曲線を解析する場合には,小さなピークが出ないようにフィルタをかけて調整する。フィルタをかけることによって,測定値数を減らし,新たなピークの記録を減らすことができる。異なった材料の試験をする場合,チャート記録計に見られるのと同数のピークを得るためには,フィルタの条件を合わせる必要がある。 なお,コンピュータ処理による解析では,A法,B法,D法又はE法のいずれかを用いる。
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