JIS A 1145:2017 pdfダウンロード
JIS A 1145:2017 pdfダウンロード。骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法) Method of test for alkali-silica reactivity of aggregates by chemical method
3.3 溶解シリカ量,Sc 骨材とアルカリとの反応によって溶出したシリカの量。
4 試料
試料は,未使用骨材及びフレッシュコンクリート中の骨材とし,粗骨材及び細骨材について代表的なものを約40 kg採取する。
5 試験用装置及び器具
5.1 試料調製用装置及び器具 試料調製用装置及び器具は,次による。
a) 粉砕装置1) 粗骨材を約5 mm以下の粒度に粉砕することができるものとする。
注1) ロッドミル,ジョークラッシャ,ディスク形製砂機,ロール形製砂機などをいう。
b) 微粉砕装置 5 mm以下の骨材を300 μm以下の粒度に粉砕することができる粉砕機又はその他適切な装置とする。
c) ふるい JIS Z 8801-1に規定する公称目開きが300 μm及び150 μmふるい2)とする。
注2) これらのふるいの寸法は,それぞれ0.3 mm及び0.15 mmふるいと呼ぶことができる。
d) 乾燥機 排気口のあるもので105±5 ℃に保持できるものとする。
5.2 試験用装置及び器具 試験用装置及び器具は,次による。
a) 量り 骨材試料の計量に用いる量りは,ひょう量150 g以上で目量が10 mg又はこれより小さいものとする。溶解シリカ量を質量法で定量する場合に用いる量りは,ひょう量80 g以上で目量が0.1 mg又はこれより小さいものとする。
b) 反応容器 反応容器は,ステンレス鋼又は適切な耐食性材料で製作された容量50〜60 mLの容器とし,気密に蓋をすることができるもので,空試験時にシリカの溶出がなく,アルカリ濃度減少量が10 mmol/L未満のものとする。
c) 恒温水槽 恒温水槽は,反応容器全体を沈めて静置させた状態で,80±1 ℃に24時間保持することができるものとする。
d) 水浴 水浴は,水温が95 ℃以上に保持できるものとする。
e) 砂浴 砂浴は,砂温が100 ℃以上に保持できるものとする。
f) 原子吸光分析装置 原子吸光分析装置は,JIS K 0121による。
g) 光電光度計又は分光光度計 光電光度計又は分光光度計は,JIS K 0115による。
h) 電気炉 電気炉は,最高温度1 100 ℃で長時間保持ができるものとする。
i) 分析用器具類 分析用器具類は,次のものを用いる。
1) 全量ピペット(1 mL,2 mL,4 mL,5 mL,6 mL,8 mL,10 mL,20 mL,25 mL,30 mL,40 mL)
2) ブフナー漏斗(内径約60 mm) 3) ビュレット(25 mL)
4) 全量フラスコ(100 mL,1 L)
5) 三角フラスコ(100 mL)
6) ビーカー(100 mL,200 mL)
6 水及び試薬 6.1 水 水は,蒸留水又は同程度以上の純度をもつ水とする。
6.2 試薬 試薬は,それぞれのJISに規定する試薬の特級又はこれと同等以上のものを使用する。
a) 1 mol/L水酸化ナトリウム標準液 1.000±0.010 mol/Lで,±0.001 mol/Lまで標定3)したものとする。
注3) JIS K 8001による。
b) 0.05 mol/L塩酸標準液 0.05 mol/Lで,±0.001 mol/Lまで標定3)したものとする。
c) 過塩素酸(質量分率60 %又は質量分率70 %)
d) 塩酸(1+1) e) 硫酸(1+10)
f) フェノールフタレイン指示薬(1 %エタノール溶液) フェノールフタレイン1 gをエタノール(1+1)100 mLに溶解し,滴瓶に入れて保存する。
g) モリブデン酸アンモニウム溶液(質量濃度10 %) モリブデン酸アンモニウム[(NH4)6Mo7O24・4H2O]10 gを水に溶かして100 mLとする。溶液が透明でない場合は,ろ紙(JIS P 3801に規定する5種C)を用いてろ過する。この溶液はポリエチレン瓶に保存する。白色沈殿が生じたら新たに作り直す。
h) しゅう酸溶液(質量濃度10 %) しゅう酸二水和物10 gを水に溶かして100 mLとする。この溶液はポリエチレン瓶に保存する。
i) シリカ標準液(SiO2 10 mmol/L) シリカ(純度99.9 %以上)を磁器るつぼに入れて,1 000 ℃で約1時間強熱後,デシケータ中で放冷する。冷却したシリカ0.601 gを白金るつぼ(30 mL)に量り取り,炭酸ナトリウム(無水)を3.0 g加えてよく混合する。徐熱してから1 000 ℃の電気炉に入れてシリカを融解する。冷却後,温水100 mLを入れたビーカー(200 mL)に入れ融成物をよく溶かす。白金るつぼはよく洗浄して取り出す。溶液は1 Lの全量フラスコに移し,水を加えて定容とした後,ポリエチレン瓶に入れて保存する。この標準液は,検量線作成の都度調製する。
j) けい素標準液(Si 1 000 mg/L)
i) のシリカ標準液に代えて,市販の原子吸光分析用けい素標準液(Si 1 000 mg/L)を使用してもよい。
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