JIS K8552:2017 pdfダウンロード
JIS K8552:2017 pdfダウンロード。硝酸コバルト(II)六水和物(試薬) Cobalt(II) nitrate hexahydrate
b) 使用するガラス器具は,特に規定がない場合は,JIS R 3503及びJIS R 3505による。
c) 使用する標準液は,計量計測トレーサビリティが確保された標準液を,使用用途に合致することを確認し,必要ならば希釈して使用する。このような標準液がない場合,使用用途に合致することを確認して市販の標準液を用いるか,又は調製したものを用いる。 注記1 計量計測トレーサビリティが確保された標準液としては,計量標準供給制度[JCSS(Japan Calibration Service System)]に基づく標準液,国立研究開発法人産業技術総合研究所計量標準総合センター(NMIJ),米国国立標準技術研究所(NIST),ドイツ連邦材料試験研究所(BAM)などが供給する標準液及びこれらへの計量計測トレーサビリティが確保された市販の認証標準液がある。
d) 滴定用溶液の調製及び標定は,JIS K 8001の附属書JA(試験用溶液類の調製方法及び滴定用溶液類の調製及び標定)による。市販品を用いる場合は,使用用途に合致することを確認する。
注記2 計量計測トレーサビリティが確保された滴定用溶液としては,ISO/IEC 17025に基づく認定試験所が認定の範囲で値付けした市販の滴定用溶液がある。
6.2 純度[Co(NO3)2・6H2O] 純度[Co(NO3)2・6H2O]の試験方法は,次による。
a) 試薬及び試験用溶液類 試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) ヘキサメチレンテトラミン JIS K 8847に規定するもの。 2) L(+)-アスコルビン酸溶液(50 g/L) JIS K 9502に規定するL(+)-アスコルビン酸5 gをはかりとり,水100 mLを加えて溶かす。使用時に調製する。
3) アンモニア水(1+10) JIS K 8085に規定するアンモニア水(質量分率28.0 %〜30.0 %)の体積1と水の体積10とを混合する。
4) 塩酸(1+10) JIS K 8180に規定する塩酸(特級)の体積1と水の体積10とを混合する。
5) キシレノールオレンジ溶液 JIS K 9563に規定するキシレノールオレンジ0.10 gをはかりとり,水を加えて溶かし,水を加えて100 mLにする。 6) 0.01 mol/L エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム溶液(0.01 mol/L EDTA2Na溶液)
(C10H14O8N2Na2・2H2O:3.722 g/L) JIS K 8107に規定するエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物を用いて6.1 d)による。
b) 装置 主な装置は,次による。 自動滴定装置(必要な場合に用いる。) 光度滴定の機能をもち,最小吐出量が0.01 mL以下のもの。
c) 操作 操作は,次のとおり行う。 試料0.8 gを全量フラスコ250 mLに0.1 mgの桁まではかりとり,水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。その25 mLを正確にとり,水60 mL,L(+)-アスコルビン酸溶液(50 g/L)2 mL及びヘキサメチレンテトラミン1 gを加え,よく混ぜる。塩酸(1+10)又はアンモニア水(1+10)を加えてpH 5.4に調節する。指示薬としてキシレノールオレンジ溶液0.3 mLを加え,0.01 mol/L EDTA2Na溶液で滴定する。終点付近では,10秒以上の間隔を置いてゆっくりと滴加する。終点は,液の色が赤紫から黄に変わった点とする。
または,光度滴定によって波長520 nm〜550 nmで,0.01 mol/L EDTA2Na溶液で滴定する。終点は,変曲点とする。
d) 計算 純度[Co(NO3)2・6H2O]は,次の式を用いて計算する。
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