JIS A1439:2016 pdfダウンロード
JIS A1439:2016 pdfダウンロード。建築用シーリング材の試験方法 Testing methods of sealants for sealing and glazing in buildings
3.8 弾性復元性(elastic recovery) 変形を与える外力を除いたとき,初期の形状及び寸法に戻ろうとするシーリング材の性質。 3.9 スランプ(slump) 垂直面の目地からシーリング材が垂れ下がる現象,又ははみ出す現象。
3.10 可使時間(application life) 2成分形シーリング材を練り混ぜた後,決められた温度で十分に目地に施工することができる時間。
3.11 指触乾燥時間(skin over time) シーリング材表面を指で触った際に,シーリング材が指先に付着しなくなるまでの時間。
3.12 硬化(cure) シーリング材が液状又はペースト状から,塑性体又は弾性体へ移る不可逆的な変化。
3.13 バックアップ材(back-up material) シーリング材の充塡深さと裏面の形状を確保するために,目地に装塡する材料。
4 試験用被着体
4.1 アルミニウム被着体 アルミニウム被着体は,JIS H 4000若しくはJIS H 4100に規定するアルミニウム合金,又はこれらにJIS H 8601に規定する陽極酸化皮膜を施したもの。
注記 陽極酸化皮膜を施した場合と,施さない場合とで接着性に差が出る場合がある。
4.2 モルタル被着体 モルタル被着体は,JIS R 5210に規定する普通ポルトランドセメントを用いてJIS R 5201の11.5(供試体の作り方)に従って調製したモルタルを,型枠を用いて成形し,24時間後に脱型して,13日間常温で水中養生後,温度23±2 ℃,湿度(50±5)% RHの環境に14日間以上静置したもの。ただし,被着面は,成形したときの底面又は側面とする。
4.3 ガラス被着体 ガラス被着体は,JIS R 3202に規定するフロートガラス。 なお,JIS A 5758に規定する高モジュラスの試料を試験するときには,ガラス被着体の補強にアルミニウム板を用いるとよい。
5 試験
5.1 スランプ試験
5.1.1 試験器具 試験器具は,次による。
a) 溝形容器 溝形容器の材質は耐食性金属とし,形状は,図1又は図2による。 溝形容器の材質は,黄銅,ステンレスなどの耐食性金属とするが,アルミニウム合金を用いてもよい。ただし,アルミニウム合金を用いる場合は,JIS H 4000若しくはJIS H 4100に規定するもの,又はこれらにJIS H 8601に規定する陽極酸化皮膜を施したものを使用する。
b) ポリエチレン製シート 厚さ0.5 mm以下で溝形容器の内底を覆う幅をもつもの。
c) 空気循環式恒温器 器内温度を50±2 ℃及び70±2 ℃に調節できるもの。
d) 恒温器 器内温度を5±2 ℃に調節できるもの。
e) 金属製直尺 JIS B 7516に規定する1級で最小目盛0.5 mmのもの。
5.1.2 試験体の作製 試験体の作製は,温度23±2 ℃の環境下で行い,次による。また,試験体を作製する数量は,試験温度ごとに,3個とする。
a) 5.1.1 a) に規定する溝形容器の内底に5.1.1 b) に規定するポリエチレン製シート1片を敷き,折り返して外側で固定する。 なお,溝形容器は,洗浄し乾燥したものを用いる。
b) 5.1.1 a) に規定する溝形容器の内側に,あらかじめ温度23±2 ℃に24時間以上静置したシーリング材(以下,試料という。)を充塡する。ただし,試料を充塡するときの注意事項は,次による。
1) 試料を5.1.1 a) に規定する溝形容器の内面に,空気の巻き込みを避けるため押し付けるように充塡する。
2) 試料の表面を5.1.1
a) に規定する溝形容器の上面及び両端と同一になるように,へらなどで平滑にならす。
3) 溝形容器の外側に折り返したポリエチレン製シートの固定を解除する。
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