JIS K8294:2016 pdfダウンロード
JIS K8294:2016 pdfダウンロード。クリスタルバイオレット(試薬) Crystal violet (Reagent)
6 試験方法
6.1 一般事項 試験方法は,次による。
a) 試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050及びJIS K 8001による。
b) 使用するガラス器具は,特に規定がない場合は,JIS R 3503及びJIS R 3505による。
c) 使用する標準液は,計量計測トレーサビリティが確保された標準物質を,使用用途に合致することを確認し,必要ならば希釈して使用する。このような標準液がない場合,使用用途に合致することを確認して市販の標準液を用いるか,又は調製したものを用いる。
注記1 計量計測トレーサビリティが確保された標準物質としては,計量標準供給制度[JCSS(Japan Calibration Service System)]に基づく標準液,国立研究開発法人産業技術総合研究所計量標準総合センター(NMIJ),米国国立標準技術研究所(NIST),ドイツ連邦材料試験研究所(BAM)などが供給する標準物質及びこれらへの計量計測トレーサビリティが確保された市販の認証標準物質がある。
d) 滴定用溶液は,計量計測トレーサビリティが確保されたものを,使用用途に合致することを確認して使用する。調製及び標定を行う場合,JIS K 8001の附属書JA(試験用溶液類の調製方法及び滴定用溶液類の調製及び標定)による。 注記2 ISO/IEC 17025に準拠した方法によって標定された市販の滴定用溶液がある。 6.2 エタノール不溶分 エタノール不溶分の試験方法は,次による。
a) 試薬 試薬は,次のものを用いる。 エタノール(95) JIS K 8102に規定するもの。
b) 器具及び装置 主な器具及び装置は,次のとおりとする。
1) 共通すり合わせ球管冷却器付きフラスコ 共通すり合わせ冷却器を備えたフラスコ。
2) 磁製乳鉢(必要な場合に用いる。) 比較的硬度が低い固体を粉砕又は混和するために,乳棒とともに使用する鉢(すり鉢)で,材質が磁製のもの。 3) るつぼ形ガラスろ過器 るつぼ形ガラスろ過器1G3のもの。
4) 吸引ろ過装置 物質を溶液から分離するためにガラスろ過器と吸引瓶とを組み合わせた装置。
5) デシケーター 乾燥剤にJIS Z 0701に規定するシリカゲルA形1種を用いたもの。
6) 水浴 沸騰水浴として使用することができ,蒸発皿,ビーカーなどを載せられるもの。
7) 電気定温乾燥器 (105±2)℃に調節できるもの。
c) 操作 操作は,次のとおり行う。 1) 試料2.0 gを,0.1 mgの桁まではかりとり,共通すり合わせ球管冷却器付きフラスコに入れ,エタノール(95)100 mLを加えて,水浴上で15分間エタノールを還流させた後,放冷する。 なお,塊状で溶けにくいものは,磁製乳鉢で粉砕して用いる。
2) この溶液を,(105±2)℃の電気定温乾燥器で恒量にしたるつぼ形ガラスろ過器(m1 g)を取り付けた吸引ろ過装置でろ過し,るつぼ形ガラスろ過器をエタノール(95)で無色になるまで洗浄する。 なお,溶液が着色しているものについては,洗液が無色になるまで洗浄する。 3) るつぼ形ガラスろ過器を清浄な場所に放置してエタノールを揮散させた後,(105±2)℃の電気定温乾燥器で恒量になるまで乾燥し,デシケーター中で室温まで放冷し,その質量を0.1 mgの桁まではかる(m2 g)。
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