JIS K6422:2016 pdfダウンロード
JIS K6422:2016 pdfダウンロード。防振ゴム−性能区分 Rubber vibration isolators-Performance classification
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 6200によるほか,次による。
3.1 静的ばね定数(static spring constant) 静的平衡状態で測定したばね定数。
3.2 動的ばね定数,貯蔵ばね定数(dynamic spring constant, storage spring constant) たわみと同位相の力(荷重)を,たわみで除した値。 注記 この規格では,静的ばね定数と対比して用いる場合に“動的ばね定数”を,損失ばね定数と対比して用いる場合に“貯蔵ばね定数”を用いている。
3.3 損失ばね定数(loss spring constant) たわみとπ/2 rad 位相がずれた力(荷重)を,たわみで除した値。
3.4 動倍率(dynamic multiplication) 動的ばね定数と静的ばね定数との比。
3.5 損失係数(loss factor) 損失ばね定数と貯蔵ばね定数との比。
3.6 1W(mean load) 防振ゴムを車両に取り付けている状態において,受けている静的な力(荷重)。例えば,エンジンマウントの場合は,エンジンを搭載した状態で各々のエンジンマウントに分担負荷された力(荷重)を表し,1Gともいう。
3.7 耐久試験(durability test) 防振ゴムの寿命を推定するために,繰返し刺激[変位又は力(荷重)]を加えて,防振ゴムが破壊されるまで又は規定の特性値に達するまでの繰返し回数,時間,外観,寸法変化などを測定し,評価する試験。
4 防振ゴムの構成
防振ゴムは,ゴム材料,金属部材,合成樹脂,繊維,封入液などで構成し,ゴム材料及び金属部材は,次による。ただし,金属部材は,受渡当事者間の協定がある場合は,別の材料を用いてもよい。また,合成樹脂,繊維,封入液などの選定は,受渡当事者間の協定による。
a) ゴム材料 防振ゴムのゴム材料は,次による。
1) JIS K 6386の4.(分類記号)のa)(ゴム材料の種類を表す記号)及びb)(静的せん断弾性係数を表す数字)に従い,分類する。
2) ゴム材料の品質は,JIS K 6386の5.(品質)の規定に適合しなければならない。
3) ゴム硬さは,JIS K 6386の7.2(硬さ試験)によって,タイプAデュロメータ硬さを測定する。
b) 金属部材 防振ゴムの金属部材は,次による。
1) 鉄材料 防振ゴムの鉄材料は,次による。
1.1) 板材 板材は,JIS G 3131による。ただし,板厚精度が必要な場合は,JIS G 3141による。また,強度の要求が高い場合は,JIS G 3113による。 1.2) パイプ材 パイプ材は,JIS G 3445による。
1.3) 鋳物材 鋳物材は,JIS G 5501による。ただし,強度の要求が高い場合は,JIS G 5502による。
1.4) 冷間鍛造材 冷間鍛造材は,JIS G 3507-1及びJIS G 3507-2による。ただし,ボルト及びナット用の冷間鍛造材は,JIS G 4051による。
2) アルミニウム材料 防振ゴムのアルミニウム材料は,次による。
2.1) 板材 板材は,JIS H 4000の合金番号5052を用いる。 2.2) パイプ材 パイプ材は,JIS H 4080の合金番号5052又は5056を用いる。
2.3) 鋳物材 鋳物材は,JIS H 5202の種類AC4C又はJIS H 5302の種類ADC12を用いる。
5 特性による性能区分
5.1 ばね特性 防振ゴムのばね特性は,次による。
a) 静的ばね特性 静的ばね特性の性能区分は,静的ばね定数の許容範囲で表し,表1で区分する。
なお,試験方法は,JIS K 6385の箇条6(静的ばね特性試験)による。特に受渡当事者間の協定がない場合は,JIS K 6385の6.5 a) (往路方式)による。また,静的ばね定数値は,受渡当事者間の協定による。
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