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JIS A5011-2:2016 pdfダウンロード。コンクリート用スラグ骨材− 第2部:フェロニッケルスラグ骨材 Slag aggregate for concrete-Part 2: Ferronickel slag aggregate
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 0203によるほか,次による。
3.1 フェロニッケルスラグ粗骨材混合率 全粗骨材に対するフェロニッケルスラグ粗骨材の絶対容積比で,百分率で表したもの(以下,FNG混合率という。)。
3.2 フェロニッケルスラグ細骨材混合率 全細骨材に対するフェロニッケルスラグ細骨材の絶対容積比で,百分率で表したもの(以下,FNS混合率という。)。
3.3 環境安全品質 フェロニッケルスラグ骨材の出荷から,コンクリート構造物の施工,コンクリート製品の製造時及び利用時までだけでなく,その利用が終了し,解体後の再利用時又は最終処分時も含めたライフサイクルの合理的に想定し得る範囲において,フェロニッケルスラグ骨材から影響を受ける土壌,地下水,海水などの環境媒体が,各々の環境基準等を満足できるように,フェロニッケルスラグ骨材が確保しなければならない品質。
3.4 環境安全形式検査 コンクリート用骨材として使用するために粒度調製などの加工を行った後,この規格の5.1〜5.4の品質要求事項を満足することを確認したフェロニッケルスラグ骨材が,環境安全品質を満足するものであるかを判定するための検査。3.6に規定する利用模擬試料を用いることを基本として,3.10に規定する環境安全形式試験を行い,環境安全品質への適合を判定する。ただし,試料調製の効率化のため,3.7に規定するフェロニッケルスラグ骨材試料を用いることができる1)。
注1) いずれの試料を用いても,環境安全品質は十分に確保される。 3.5 環境安全受渡検査
環境安全形式検査に合格したものと同じ製造条件のフェロニッケルスラグ骨材の受渡しの際に,その環境安全品質を保証するために行う検査。3.7に規定するフェロニッケルスラグ骨材試料を用いて,3.11に規定する環境安全受渡試験を行い,3.9に規定する環境安全受渡検査判定値への適合を判定する。環境安全形式検査に利用模擬試料を用いた場合の環境安全品質の保証は,フェロニッケルスラグ骨材が環境安全形式検査と同一の配合条件2)で使用する場合に限定される。
なお,同一の配合条件とは,材料・配合が厳密に一致しなければならないという意味ではなく,全く異なる配合条件でフェロニッケルスラグ骨材が使用されるところまでは保証しないことを意図したものである。どの程度までを同一配合とみなすかは,受渡当事者間の協議による。
注2) 配合条件のうちフェロニッケルスラグ骨材の単位量(1 m3のコンクリートを製造するのに用いるフェロニッケルスラグ骨材の質量)だけを下げる場合は,ここでいう“環境安全形式検査と同一の配合条件”に含める。
3.6 利用模擬試料 フェロニッケルスラグ骨材の出荷から,利用が終了し,解体後の再利用時又は最終処分時も含めたライフサイクルの合理的に想定し得る範囲の中で,環境安全性に関して最も配慮しなければならないフェロニッケルスラグ骨材の状態を模擬した試料。この試料は,環境安全形式試験に用いる。
3.7 フェロニッケルスラグ骨材試料 環境安全形式試験又は環境安全受渡試験に用いるために,適切な試料採取方法で採取したフェロニッケルスラグ骨材。
3.8 環境安全品質基準 環境安全品質として必要と認める検査項目について定められた,溶出量及び含有量で示される基準値の総称。ただし,3.13に規定する港湾用途に限っては,溶出量だけで示される。環境安全形式検査結果の判定において参照する。 3.9 環境安全受渡検査判定値 環境安全受渡検査において,環境安全品質基準への適合性をフェロニッケルスラグ骨材試料を用いて保証するために参照する値。環境安全形式試験に利用模擬試料を用いた場合は,必要と認められる検査項目について,3.10に規定する環境安全形式試験及び3.11に規定する環境安全受渡試験のデータに基づき,フェロニッケルスラグ骨材の製造業者が設定する。環境安全形式試験にフェロニッケルスラグ骨材試料を用いた場合は,必要と認められる検査項目について,環境安全品質基準と同じ値を設定する。
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