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JIS K8594:2015 pdfダウンロード

JIS 09-15
JIS K8594:2015 pdfダウンロード

JIS K8594:2015 pdfダウンロード。石油ベンジン(試薬) Petroleum benzine (Reagent)
1 適用範囲
この規格は,試薬として用いる石油ベンジンについて規定する。
警告1 石油ベンジンは引火性が強いので火気を避け,また,有害なので蒸気を吸入しないようにし,皮膚・粘膜に付着しないようにする。
警告2 この規格に基づいて試験を行う者は,通常の実験室での作業に精通していることを前提とする。この規格は,その使用に関連して起こる全ての安全上の問題を取り扱おうとするものではない。この規格の利用者は,SDS(安全データシート),MSDS(化学物質等安全データシート:JIS Z 7250−2012年に廃止され,JIS Z 7253に移行。
JIS Z 7250:2010に従ってよい猶予期間は2016年まで)などを参考にして各自の責任において安全及び健康に対する適切な措置をとらなければならない。
2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0066 化学製品の蒸留試験方法
JIS K 0067 化学製品の減量及び残分試験方法
JIS K 0068 化学製品の水分測定方法
JIS K 1107 窒素 JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8005 容量分析用標準物質
JIS K 8085 アンモニア水(試薬)
JIS K 8101 エタノール(99.5)(試薬)
JIS K 8102 エタノール(95)(試薬)
JIS K 8129 塩化コバルト(II)六水和物(試薬)
JIS K 8142 塩化鉄(III)六水和物(試薬)
JIS K 8180 塩酸(試薬)
JIS K 8550 硝酸銀(試薬)
JIS K 8574 水酸化カリウム(試薬)
JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬)
JIS K 8603 ソーダ石灰(試薬)
JIS K 8842 ブロモチモールブルー(試薬)
JIS K 8844 ブロモフェノールブルー(試薬)
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS K 8983 硫酸銅(II)五水和物(試薬)
JIS K 9007 りん酸二水素カリウム(試薬)
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具 JIS R 3505 ガラス製体積計
3 種類
種類は,特級とする。
4 性質
石油ベンジンは,主成分がヘキサン,イソヘキサンなどの炭素数5〜6(C5〜C6)の脂肪族飽和炭化水素の混合物であり,無色の揮発性の液体で特異な臭いがあり,エタノール及びジエチルエーテルに極めて溶けやすく,水にほとんど溶けない。密度は,約0.7 g/mLである。
5 品質
品質は,箇条6によって試験したとき,表1に適合しなければならない。
6 試験方法
6.1 一般事項 試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050及びJIS K 8001による。
6.2 留分(50 ℃〜80 ℃) 留分は,JIS K 0066の附属書(B法による方法)による。
6.3 水分 水分の試験方法は,JIS K 0068の6.3(容量滴定法)又は6.4(電量滴定法)による。容量滴定法の場合,試料10 g(14.2 mL)をはかりとり,滴定溶媒は,メタノールとする。電量滴定法の場合は,試料1.0 g(1.4 mL)をとる。
6.4 不揮発物 不揮発物の試験方法は,JIS K 0067の4.3.4 (1)(第1法 水浴上で加熱蒸発する方法)による。この場合,試料100 g(142.9 mL)をはかりとり,蒸発させる容器に適量ずつ入れて,残分は0.1 mgの桁まではかる。 6.5 酸(HClとして) 酸(HClとして)の試験方法は,次による。
a) ガス及び試験用溶液類 ガス及び試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) 窒素 JIS K 1107に規定するもの。
2) 水酸化カリウム溶液(250 g/L)(必要な場合に用いる。) JIS K 8574に規定する水酸化カリウム29.4 gを水に溶かして100 mLにする。ポリエチレンなどの樹脂製瓶に保存する。
3) 二酸化炭素を除いた水 次のいずれか,又はそれらを組み合わせたものを用い,使用時に調製する。
3.1) 水をフラスコに入れ,加熱し,沸騰が始まってから5分間以上その状態を保つ。加熱を止め,フラスコの口に時計皿で軽く蓋をして少し放置して沸騰が止まった後に,ガス洗浄瓶に水酸化カリウム溶液(250 g/L)を入れたもの,又はソーダ石灰管(JIS K 8603に規定するソーダ石灰を入れた管)を連結して空気中の二酸化炭素を遮り,冷却したもの。 3.2) 水をフラスコに入れ,水の中に窒素を15分間以上通じたもの。
3.3) 二酸化炭素分離膜をもつガス分離管を用いて,水から二酸化炭素を除いたもの。
3.4) 製造直後の18 MΩ・cm以上の抵抗率のある脱イオン化された水を,窒素を通じた三角フラスコに泡立てないように採取したもの。
4) pH 6.8の緩衝液 0.1 mol/Lりん酸二水素カリウム溶液50 mL及び0.2 mol/L水酸化ナトリウム溶液11.82 mLを全量フラスコ100 mLに正確にとり,二酸化炭素を除いた水を標線まで加え混合する。
4.1) 0.1 mol/L りん酸二水素カリウム溶液 JIS K 9007に規定するりん酸二水素カリウム(pH標準液用)6.80 g(質量分率100 %としての相当質量)を全量フラスコ500 mLに入れ,適量の二酸化炭素を除いた水で溶かし,二酸化炭素を除いた水を標線まで加えて混合する。ほうけい酸ガラス製瓶,又はポリエチレンなどの樹脂製瓶に保存する。
4.2) 0.2 mol/L 水酸化ナトリウム溶液(NaOH:8.00 g/L) 1 mol/L 水酸化ナトリウム溶液20 mLを正確に全量フラスコ100 mL(ポリプロピレン製などのもの)にとり,二酸化炭素を除いた水を標線まで入れ,ファクターが1.000になるように計算量の二酸化炭素を除いた水を正確に加える。
4.2.1) 1 mol/L 水酸化ナトリウム溶液(NaOH:40.00 g/L) 1 mol/L 水酸化ナトリウム溶液の調製,標定及び計算は,次による。
4.2.1.1) 調製 JIS K 8576に規定する水酸化ナトリウム165 gを,ポリエチレンなどの樹脂製気密容器500 mLにはかりとり,二酸化炭素を除いた水150 mLを加えて溶かした後,二酸化炭素を遮り4〜5日間放置する。その上澄み液54 mLを,ポリエチレンなどの樹脂製気密容器1 000 mLにとり,二酸化炭素を除いた水を加えて1 000 mLとし,混合する。保存が必要な場合,ソーダ石灰管(JIS K 8603に規定するソーダ石灰を入れた管)を付けて保存する。

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