JIS K6894:2014 pdfダウンロード
JIS K6894:2014 pdfダウンロード。金属素地上のふっ素樹脂塗膜の試験方法 Testing methods for fluoroplastic coating film on metal substrate
1 適用範囲
この規格は,工業用・家庭用などに使用する,金属素地上にふっ素樹脂を主成分としたふっ素樹脂塗料を塗装し,焼き付けた塗膜(以下,塗膜という。)の試験方法について規定する。ただし,ふっ素樹脂塗膜の種類は,表1に示す種類のものに適用する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0651 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−触針式表面粗さ測定機の特性
JIS B 7507 ノギス
JIS B 7721 引張試験機・圧縮試験機−力計測系の校正方法及び検証方法
JIS G 4404 合金工具鋼鋼材
JIS K 5600-1-1 塗料一般試験方法−第1部:通則−第1節:試験一般(条件及び方法)
JIS K 5600-1-4 塗料一般試験方法−第1部:通則−第4節:試験用標準試験板
JIS K 5600-1-7 塗料一般試験方法−第1部:通則−第7節:膜厚
JIS K 5600-5-9 塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第9節:耐摩耗性(摩耗輪法)
JIS K 7204 プラスチック−摩耗輪による摩耗試験方法
JIS R 3257 基板ガラス表面のぬれ性試験方法 JIS R 6252 研磨紙
JIS S 6050 プラスチック字消し
JIS Z 0103 防せい防食用語 JIS Z 0237 粘着テープ・粘着シート試験方法 JIS Z 1522 セロハン粘着テープ JIS Z 8401 数値の丸め方 JIS Z 8703 試験場所の標準状態
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 0103によるほか,次による。
3.1 非ぬれ性 表面に液体が接触するとき,はじいてぬれない性質。
3.2 非粘着性 物質がくっつかないか,又はくっつきにくい性質。
3.3 ピール強度 塗膜を金属素地上から引き剝がすのに必要な単位幅当たりの接着力。
3.4 室温 JIS Z 8703に規定する標準状態の23 ℃。ただし,許容差は,±2 ℃とする。
3.5 焼付け 金属素地上に塗料を塗布した後,高温に加熱し塗膜を乾燥,溶融及び硬化する操作。
3.6 付着性 ふっ素樹脂塗膜と金属素地との接着力。
4 試験方法
4.1 試験の一般条件
4.1.1 一般 試験の一般条件は,JIS K 5600-1-1によるほか,4.1.2及び4.1.3による。
4.1.2 試験片の作製 試験片は,JIS K 5600-1-4によるほか,次による。
a) 製品から試料を採ることができる場合,試料は,性能を代表している場所を選び,試験片を作製する。
b) 製品の形状,寸法などのため,直接試料を採ることができない場合,その製品と同一材質の金属板を基板として,製品と同一施工した代替試験片を作ることができる。
c) 試験片は,反り及びうねりがないように調整する。
4.1.3 試験条件及び状態調節 試験条件及び状態調節は,次による。
a) 試験は,室温で行う。
製品の形状,寸法などのため,室温にて測定できない場合,常温にて測定してもよい。 この場合,測定温度は,品質試験結果に記載する。
b) 非ぬれ性試験,非粘着性試験,付着性試験,鉛筆引っかき硬度試験及び耐摩耗性試験の試験片は,試験片全体の温度が一定になるように,測定前に室温で1時間以上の状態調節を行う。試験は,同じ条件下で行う。
4.2 外観 塗膜の外観の試験は,JIS K 5600-1-1によるほか,次による。
a) 試験 受渡当事者間の協定による限度見本品と比べて色,つや及びレベリングの状態並びに穴,泡,異物,くぼみ,しわ,透け,流れ,にじみ,はじき,へこみ及びむらの程度を目視で行う。
b) 判定 限度見本品と比べて差異のない場合は,外観が正常であるとする。
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