JIS G1239:2014 pdfダウンロード
JIS G1239:2014 pdfダウンロード。鉄及び鋼−酸素定量方法− 不活性ガス融解−赤外線吸収法 Iron and steel-Determination of oxygen- Infrared absorption method after fusion under inert gas
1 適用範囲
この規格は,不活性ガス融解−赤外線吸収法による鉄及び鋼中の酸素定量方法について規定する。この方法は,鉄及び鋼中の酸素含有率(質量分率)0.000 5 %以上0.05 %以下の定量に適用する。 注記1 この規格に規定した方法によって酸素を定量した場合,試料表面と結合又は吸着した酸素も合わせて定量されるため,微量域においては試料内部の酸素量より高値を示すおそれがある。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 17053:2005,Steel and iron−Determination of oxygen−Infrared method after fusion under inert gas(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 0417 鉄及び鋼−化学成分定量用試料の採取及び調製
注記 対応国際規格:ISO 14284,Steel and iron−Sampling and preparation of samples for the determination of chemical composition(IDT)
JIS G 1201 鉄及び鋼−分析方法通則
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 8005 容量分析用標準物質
JIS K 8517 二クロム酸カリウム(試薬)
JIS R 6004 研削材及び研磨材,といし並びに研磨布紙−用語及び記号
JIS R 6010 研磨布紙用研磨材の粒度
JIS Z 2613 金属材料の酸素定量方法通則 JIS Z 8402-6 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第6部:精確さに関する値の実用的な使い方
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS G 1201,JIS R 6004及びJIS Z 2613によるほか,次による。
3.1 ガス抽出 鉄鋼試料に含まれる酸化物形成酸素及び/又は固溶酸素を黒鉛るつぼの炭素と反応させて一酸化炭素を生成させ,融解した鉄鋼試料から放出させる操作。
注記1 ガス抽出の用語は,JIS K 0211[分析化学用語(基礎部門)]に示されている“抽出”の用語の定義から外れているが,他の材料について酸素定量法を規定したJISとの用語の整合性を保つために用いている。
注記2 試料によっては黒鉛るつぼ内で二酸化炭素が生成される場合もあるが,鉄鋼試料では,生成される二酸化炭素量は無視できるほど小さい。
3.2 ガス抽出温度 ガス抽出を行う条件として設定した温度。
3.3 脱ガス ガス抽出温度以上に設定した温度で黒鉛るつぼを空焼きして,るつぼ又はるつぼに入れた物質中のガス成分を追い出す操作。
3.4 るつぼ脱ガス温度 黒鉛るつぼを脱ガスするためにガス抽出温度より高く設定した温度。
3.5 すず脱ガス温度 黒鉛るつぼに入れた浴剤のすず中の酸素を除くためにガス抽出温度以上のすずが突沸しないレベルに設定した温度。
3.6 電解研磨 試料表面を電解によって溶解させて試料表面の酸化膜を除去する操作。
3.7 物理研磨 やすり又は研磨布,研磨ベルトなどの研磨布紙を用いて試料表面を研磨するか,又は旋盤などの研削装置によって試料表面を研削して試料表面の酸化膜を除去する操作。
注記 物理研磨は,通常,研磨後の表面酸素量が電解研磨後の表面酸素量よりも多い。
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