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JIS C2558:2015 pdfダウンロード

JIS 09-15
JIS C2558:2015 pdfダウンロード

JIS C2558:2015 pdfダウンロード。中間周波用薄電磁鋼帯 Thin magnetic steel strip for use at medium frequencies
1 適用範囲
この規格は,呼称厚さ0.05 mm,0.10 mm,0.15 mm及び0.20 mmの中間周波用無方向性薄電磁鋼帯(以下,無方向性薄電磁鋼帯という。),並びに呼称厚さ0.05 mm,0.10 mm及び0.15 mmの中間周波用方向性薄電磁鋼帯(以下,方向性薄電磁鋼帯という。)について規定する。一般的要求事項,磁気特性,寸法・形状及びその許容差,その他の材料特性,並びにそれらの検査方法について規定する。 この規格は,100 Hz〜20 kHzの周波数で使用される磁気回路構成用の,十分に焼なました状態のコイルで供給する無方向性薄電磁鋼帯及び方向性薄電磁鋼帯(以下,単に鋼帯ともいう。)に適用する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 IEC 60404-8-8:1991,Magnetic materials−Part 8: Specifications for individual materials−Section 8: Specification for thin magnetic steel strip for use at medium frequencies(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 2550-1 電磁鋼帯試験方法−第1部:エプスタイン試験器による電磁鋼帯の磁気特性の測定方法
JIS C 2550-2 電磁鋼帯試験方法−第2部:寸法・形状の測定方法
JIS C 2550-3 電磁鋼帯試験方法−第3部:中間周波磁気特性の測定方法
JIS C 2550-5 電磁鋼帯試験方法−第5部:電磁鋼帯の密度,抵抗率及び占積率の測定方法
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 2550-1及びJIS C 2550-2によるほか,次による。
3.1 繰返し曲げ回数(number of bends)
試験片を交互に反対方向に90°曲げることを繰り返し,試験片の地鉄部分に目視,クラック音などで確認できる割れが生じる前までの曲げ回数。 注記 この回数は,鋼帯の延性を示す一つの指標となる。 4 分類 この規格で取り扱う鋼帯の種類は,呼称厚さ0.05 mm,0.10 mm,0.15 mm及び0.20 mmの無方向性薄電磁鋼帯,並びに呼称厚さ0.05 mm,0.10 mm及び0.15 mmの方向性薄電磁鋼帯について,呼称厚さ及びキログラム当たりのワット値(W/kg)で表される鉄損の最大値によって分類する。 4A 無方向性薄電磁鋼帯(高抵抗材料) 抵抗率0.75 μΩm以上の無方向性薄電磁鋼帯(高抵抗材料)については,箇条5以降,附属書JBを適用する。
5 鋼帯の種類の記号
鋼帯の種類の記号は,表1及び表2による。 鋼帯の種類の記号の表し方は,次による。
a) ミリメートルで表される鋼帯の呼称厚さの100倍
b) 材質を示す文字 − 無方向性薄電磁鋼帯:NTN − 方向性薄電磁鋼帯:GT
c) 表1及び表2に示される周波数及び最大磁束密度におけるキログラム当たりのワット値(W/kg)で表される鉄損の最大値の100倍
6 一般的要求事項
6.1 製造方法 鋼帯の製造方法及びその化学組成は,製造業者の裁量に委ねる。
6.2 供給形態 鋼帯は,巻取り状態のコイルの形態で供給する。 コイルの質量は,発注時に取り決める。 コイルの内径は,約400 mm,又は500 mmから520 mmまでの間とし,508 mmを推奨する。 コイルは,幅が一定で両側面が実質的に平面とみなせるよう,エッジをそろえて巻き取る。
コイルは,その質量で潰れたりすることがないよう,十分堅く巻き取る。 発注時の受渡当事者間の協定によって,不良部分を除去したコイルを溶接又は巻込みによってつなぎ合わせてもよい。許容される溶接部の厚さの増加は,受渡当事者間の協定による。溶接部又は巻込み部のマーキングについて,必要があれば,発注時に受渡当事者間の協定としてもよい。
溶接部又は巻込み部をもつコイルの場合,各片の鋼帯は,いずれも同じ種類のものでなければならない。 つなぎ合わせのため溶接した各片の鋼帯のエッジは,その後の作業に支障が生じるほど不ぞろいであってはならない。
6.3 納品状態 鋼帯は,通常,両面に無機質又は半有機質の絶縁皮膜を施して供給する。
注記 半有機質の皮膜とは,無機質及び有機質を含む皮膜をいう。異なる種類の皮膜を用いてもよい。
6.4 表面状態 鋼帯の表面は,平滑でグリースの付着及びさび(錆)のない清浄なものでなければならない。 鋼帯表面の絶縁皮膜は,切断加工時及び製造業者が指定する条件下での熱処理時に,剝がれたりしないよう,強固に密着していなければならない。繰返し曲げ試験(8.4.4.2参照)において,1回目の90°曲げによって絶縁皮膜が剝離してはならない。

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