JIS A1103:2014 pdfダウンロード
JIS A1103:2014 pdfダウンロード。骨材の微粒分量試験方法 Method of test for amount of material passing test sieve 75 μm in aggregates
1 適用範囲
この規格は,構造用軽量骨材を含む骨材に含まれている粒子のうち,公称目開き75 μmの金属製網ふるいを通過する微粒分量を測定する試験方法について規定する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。
これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1158 試験に用いる骨材の縮分方法
JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部:金属製網ふるい
3 試験用器具
試験用器具は,次による。
a) はかり はかりは,ひょう量が試料の質量以上で,かつ,目量が質量の0.1 %以下のものとする。
b) ふるい ふるいは,JIS Z 8801-1に規定する公称目開き75 μm及び1.18 mmの金属製ふるい1)とする。
注1) これらのふるいは,それぞれ0.075 mmふるい及び1.2 mmふるいと呼ぶことができる。
c) 容器 容器は,試料を激しく洗う際,試料及び洗い水が飛び出さない程度に十分大きいものとする。
d) 乾燥機 乾燥機は,排気口のあるもので,105±5 ℃に保持できるものとする。
4 試料
試料は,次による。
a) 試料は,試験しようとするロットを代表するように採取し2),JIS A 1158によって,所定量となるまで縮分する。その量は,乾燥後においてほぼ次の質量とする。
細骨材………………………………………………… 1 kg
粗骨材の最大寸法10 mm程度のもの………………2 kg
粗骨材の最大寸法20 mm程度のもの………………4 kg
粗骨材の最大寸法40 mm程度のもの………………8 kg ただし,
構造用軽量骨材の場合は,上記の乾燥質量の1/2とする。
注2) 試料採取のときに微粒分が分離しない程度の湿気が必要である。
b) a)の試料を更に,JIS A 1158によって二分し,それぞれ1回の試験の試料とする。
c) b)の試料を105±5 ℃で一定質量になるまで乾燥する。
5 試験方法 試験方法は,次による。 なお,参考として練混ぜ機を用いた細骨材の微粒分量試験方法を,附属書Aに示す。
a) 箇条4 c)の試料の質量(m1)を質量の0.1 %まで正確にはかる。
b) a)の試料を容器に入れ,試料を覆うまで水を加える。水中で試料を手で激しくかき回し,細かい粒子を粗い粒子から分離させ,洗い水の中に懸濁させる3)。 なお,かき回すときは,骨材が削れて微粉が発生するため,骨材どうしをもむようにこすり合わせてはいけない。
注3) かき回し時間は30秒を目安とする。
c) 粗い粒子をできるだけ流さないように注意しながら,洗い水を0.075 mmふるいの上に1.2 mmふるいを重ねた2個のふるいの上にあける。
注記 1.2 mmふるいは,粗い粒子が0.075 mmふるいの上に直接落下し,ふるいをきずつけることを防止するためのものである。
d) 再び容器の中の試料に水を加えて激しくかき回し3),重ねた2個のふるいの上に洗い水をあける。この操作を水中の骨材が目視で確認できるまで繰り返す4)。
注4) 微粒分が多い骨材の場合,0.075 mmふるいの目が詰まり,2個のふるいの間から洗い水があふれる場合がある。また,0.075 mmふるいにとどまった粒子には,まだふるいを通過する粒子を含んでいることがあるので,ふるいの上に水をそそぐか,又はふるいの下端を水に浸して振とうするなどの操作を行う必要がある。
e) 重ねた2個のふるいにとどまった粒子を洗い流して試料中に戻す。試料を105±5 ℃で一定質量になるまで乾燥し,質量(m2)を質量の0.1 %まで正確にはかる。容器に残っている水は,全て乾燥によって蒸発させる。 注記 0.075 mmふるいの枠とふるい面との境界部分をはんだなどで目張りしておくと,ふるいにとどまった粒子を洗い流して試料中に戻す作業が容易となる。
f) 試験を行った後の試料を,他の試験に用いる試料とする場合には,異物の混入を防ぐとともに,試料の状態が変化しないように,密閉容器などに保管する。
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