JIS A5760:2013 pdfダウンロード
JIS A5760:2013 pdfダウンロード。建築用構造ガスケット Structural gaskets used in buildings Classification, specification and test methods
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 6200によるほか,次による。
3.1 構造ガスケット(structural gasket) 建築構成材の開口部に取り付けて板ガラスなどと支持枠とを直接支持し,風圧力に抵抗する耐力を保持するとともに,水密性及び気密性を確保するためのガスケット。ロックストリップガスケット又はジッパーガスケットともいう。
3.2 H型構造ガスケット(H-type gasket) 板ガラスと支持枠とをかん(嵌)合するための二つの溝を構成し,支持枠と共同して板ガラスなどを保持する,断面がH形の構造ガスケット[図1 a)参照]。
3.3 Y型構造ガスケット(reglet-type gasket) 一方は板ガラスなどを挿入する溝を構成し,他方はコンクリートなどの支持部材に設けた溝にかん(嵌)合できる部位をもち板ガラスなどを保持する,断面がY形の構造ガスケット[図1 b)参照]。 3.4 C型構造ガスケット(interlocking-type gasket) H型構造ガスケットの変形で,板ガラスと板ガラスとを壁面内で結合し,これを金属の支持部材にかん(嵌)合できる部位をもった構造ガスケット[図1 c)参照]。
3.5 ロックストリップ(lock-strip) ガラスなどをはめ込む前には外しておき,はめ込んだ後ロックストリップ溝にかん(嵌)合する帯状の部品。
3.6 ウェブ(web) H型構造ガスケットではガラス溝と支持枠溝との間にあり,C型構造ガスケットでは二つのガラス溝の間にあり,Y型構造ガスケットではガラス溝とアンカーとの間にある肉厚の部分。
3.7 ガラス溝(channel recess for glass) 板ガラス,パネルなどを挿入する溝。
3.8 支持枠溝(channel recess for supporting frame) H型構造ガスケット又はC型構造ガスケットにおいて,カーテンウォールなどに緊結するための支持枠を挿入する溝。
3.9 アンカー(spline) Y型構造ガスケットにおいて,コンクリートなどに設けた溝に緊結するための部分。
3.10 保持力(holding force) ガスケットがガラスを保持し,風圧力に抵抗するときの耐力。保持力試験では,加圧板を保持できる最大荷重を測定し,ガスケットの単位長さ当たりの荷重で表す。
4 種類及び記号
4.1 形状による区分 構造ガスケットは,形状によって区分し,表1による。
4.2 使用温度範囲による区分 構造ガスケットは,使用温度範囲によって区分し,表2による。
5 要求事項
5.1 形状及び寸法
5.1.1 断面形状及び寸法 ガスケットの断面形状及び寸法は,受渡当事者間の協定による。
5.1.2 断面寸法の許容差 特に指定がない限り,構造ガスケット断面の各部における寸法及び許容差は,表3による。
5.2 品質
5.2.1 外観 構造ガスケットは,表面にきず,割れ,その他の使用上の欠陥があってはならない。 なお,構造ガスケットの色については,任意とし,受渡当事者間の協定による。
5.2.2 一般性能 構造ガスケットは,6.4〜6.8によって試験したとき,表4の規定に適合しなければならない。
5.2.3 特別要求性能 構造ガスケットは,必要な場合は,特別要求性能を規定することができる。特別要求性能は,6.9〜6.12によって試験を行い,表5の規定に適合しなければならない。
6 試験
6.1 試験の一般条件 試験の一般条件は,次による。
a) 試験室の標準状態は,JIS K 6250の6.(試験室の標準条件)に規定する温度23±2 ℃,及び湿度(50±10) %とする。
b) 加硫又は成形後から試験を行うまでの試料及び試験片の状態調節及び保管は,JIS K 6250の7.(試料及び試験片の保管)による。
c) 試験は,特に指定がない限り,試験前3時間以上標準状態に静置して状態調節を行った試験片を用い,標準状態の試験室で行う。
6.2 試験片の作製
6.2.1 一般事項 試験は,表6に示すように素材試験と製品試験とに分けられ,試験片の採取方法が異なる。素材試験の場合は,通常試験片採取用シートを作製し,そのシートから試験片を採取する。製品試験の場合は,製品から直接試験体を採取する。
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