JIS A5430:2013 pdfダウンロード
JIS A5430:2013 pdfダウンロード。繊維強化セメント板 Fibre reinforced cement boards
1 適用範囲
この規格は,石綿以外の繊維で強化成形したスレート(波板及びボード),けい酸カルシウム板及びスラグせっこう板(以下,繊維強化セメント板と総称する。)について規定する。
注記1 附属書JBに,スレート(波板)施工に必要な役物を,参考として示す。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 8336:2009,Fibre-cement flat sheets−Product specification and test methods ISO 10904:2011,Fibre-cement corrugated sheets and fittings for roofing and cladding(全体評価:MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1129-1 モルタル及びコンクリートの長さ変化測定方法−第1部:コンパレータ方法
JIS A 1321 建築物の内装材料及び工法の難燃性試験方法
JIS A 1408 建築用ボード類の曲げ及び衝撃試験方法
JIS A 1435 建築用外装材料の凍結融解試験方法
JIS B 7502 マイクロメータ
JIS B 7507 ノギス
JIS B 7512 鋼製巻尺
JIS B 7518 デプスゲージ
JIS B 7526 直角定規
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1 受渡試験(acceptance test) 製品が規格に適合していることを確認するために,連続して製造された製品に対して行う試験。
3.2 形式試験(type test)
新製品を設計・製造した場合又は製品の技術的な製造条件を変更した場合に行う試験。
3.3 スレート セメント,繊維及び混和材料を主な原料とした製品。
3.4 けい酸カルシウム板 石灰質原料,けい酸質原料,繊維及び混和材料を主な原料とした製品。
3.5 スラグせっこう板 スラグ,せっこう,繊維及び混和材料を主な原料とした製品。
4 種類及び種類の略号
繊維強化セメント板の種類,種類の略号及び主な用途は,表1による。
5 品質
5.1 外観 繊維強化セメント板の外観は,目視によって試験したとき,表2に適合しなければならない。
5.2 曲げ破壊荷重 スレート(波板)の曲げ破壊荷重は,8.3.1によって試験したとき,表3の規定に適合しなければならない。
5.3 曲げ強さ スレート(ボード),けい酸カルシウム板及びスラグせっこう板の曲げ強さは,8.3.2によって試験したとき,表4〜表6の規定に適合しなければならない。
5.4 吸水率 スレートの吸水率は,8.4によって試験したとき,表3及び表4の規定に適合しなければならない。
5.5 かさ密度 けい酸カルシウム板及びスラグせっこう板のかさ密度は,8.5によって試験したとき,表5及び表6の規定に適合しなければならない。
5.6 透水性 スレートの透水性は,8.6によって試験したとき,表3及び表4の規定に適合しなければならない。
5.7 吸水による長さ変化率 スレート(ボード)及びけい酸カルシウム板(タイプ2)の吸水による長さ変化率は,8.7によって試験したとき,表4及び表5の規定に適合しなければならない。
5.8 難燃性又は発熱性 スレート,けい酸カルシウム板及びスラグせっこう板の難燃性又は発熱性は,8.8によって試験したとき,表3〜表6の規定に適合しなければならない。
なお,難燃性又は発熱性のいずれを選択するかは受渡当事者間の協議による。
5.9 耐凍結融解性 スレートの耐凍結融解性は,8.9によって試験したとき,表3及び表4の規定に適合しなければならない。
5.10 耐温水浸せき性 スレートの耐温水浸せき性は,8.10によって試験したとき,表3及び表4の規定に適合しなければならない。
5.11 耐加熱散水性 スレートの耐加熱散水性は,8.11によって試験したとき,表3及び表4の規定に適合しなければならない。
5.12 耐乾湿性 スレート(ボード)の耐乾湿性は,8.12によって試験したとき,表4の規定に適合しなければならない。
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