JIS Z7253:2012 pdfダウンロード
JIS Z7253:2012 pdfダウンロード。GHSに基づく化学品の危険有害性情報の伝達方法−ラベル,作業場内の表示及び安全データシート(SDS) Hazard communication of chemicals based on GHS- Labelling and Safety Data Sheet (SDS)
1 適用範囲
この規格は,GHSに基づく化学品の危険有害性情報の伝達,すなわち,危険有害性クラス及び危険有害性区分に基づいて作成又は実施するラベル,作業場内の表示及びSDSのそれぞれについて,項目,記載内容及び全体構成,並びにそれらによる情報伝達の方法について規定する。 なお,この規格は,固定した様式を規定するものではなく,また,実際に記入するラベル及びSDSを含むものではない。
注記1 暫定措置として,2022年(令和4年)5月24日までは,JIS Z 7252:2014に従って化学品を分類し,JIS Z 7253:2012に従ってラベル及びSDSを作成してもよい。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 11014:2009,Safety data sheet for chemical products−Content and order of sections
Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals, Sixth revised edition[化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)改訂6版](全体評価:MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 7252 GHSに基づく化学品の分類方法 JIS Z 8000-1 量及び単位−第1部:一般
注記 対応国際規格:ISO 80000-1:2009,Quantities and units−Part 1: General
JIS Z 8000-9 量及び単位−第9部:物理化学及び分子物理学
注記 対応国際規格:ISO 80000-9:2009,Quantities and units−Part 9: Physical chemistry and molecular physics及びAmendment 1:2011 危険物輸送に関する勧告 モデル規則(UN Recommendations on the transport of dangerous goods, Model Regulations)第19改訂版 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1 安全(safety) 許容不可能なリスクがないこと。
3.2 リスク(risk) 危害発生の確率(又は可能性)と,その危害の度合との組合せ。発生確率には,ハザードへのばく露,危険事象の発生,及び危害の回避又は制限の可能性を含む。
3.3 意図される使用(intended use) 供給者が提供する情報に基づいた化学品,プロセス又はサービスの使用。
3.4 供給者(supplier) 化学品を受領者に譲渡又は提供する者。
3.5 受領者(recipient) 化学品を供給者から受領する者。
3.6 作業場(workplace) 化学品を取り扱う場所。
3.7 化学物質(substance)
天然に存在するか,又は任意の製造過程において得られる元素及びその化合物。化学物質の安定性を保つ上で必要な添加物及び用いられる工程に由来する不純物を含有するものも含む。ただし,化学物質の安定性に影響を与えることなく,又はその組成を変化させることなく分離することが可能な溶剤は含まない。
注記 “化学物質”は,“物質”ということもある。
3.8 混合物(mixture)
互いに反応を起こさない二つ以上の化学物質を混合したもの。合金は混合物とみなす。
3.9 化学品(chemicals)
化学物質又は混合物。 3.10 成分(ingredient) 化学品を構成する化学物質か,又は単一化学物質の同定が難しい場合は,起源若しくは製法によって特定できる要素。
3.11 ばく露防止(exposure control)
化学品を取り扱う者を保護するためのあらゆる予防対策。
3.12 GHS(Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals) 国際連合経済社会理事会で合意された“化学品の分類及び表示に関する世界調和システム”。
3.13 GHS分類(GHS classification)
化学品の物理化学的危険性,健康有害性及び環境有害性に応じて調和されたGHSの判定基準による分類。
3.14 危険有害性(hazard)
化学品がもつ悪影響が生じる潜在的な特性。物理化学的危険性,健康有害性及び環境有害性がある。 3.15 危険有害性クラス(hazard class)
可燃性固体,発がん性,水生環境有害性などの,物理化学的危険性,健康有害性又は環境有害性の種類。
3.16 危険有害性区分(hazard category) 各危険有害性クラス内の判定基準に基づく区分。例えば,引火性液体には,四つの危険有害性区分がある。
注記 これらの区分は,危険有害性クラス内での危険有害性の強度及び/又は当該危険有害性を示唆する科学的根拠の確実性に基づく相対的な区分である。
- Previous:JIS Z4809:2012 pdfダウンロード
- Next:JIS Z8814:2012 pdfダウンロード