JIS G3103:2012 pdfダウンロード
JIS G3103:2012 pdfダウンロード。ボイラ及び圧力容器用炭素鋼及びモリブデン鋼鋼板 Carbon steel and molybdenum alloy steel plates for boilers and pressure vessels
1 適用範囲
この規格は,中温から高温で使用されるボイラ及び圧力容器に用いる炭素鋼及びモリブデン鋼の熱間圧延鋼板(以下,鋼板という。)について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 9328-1:2018,Steel flat products for pressure purposes−Technical delivery conditions−Part 1: General requirements ISO 9328-2:2018,Steel flat products for pressure purposes−Technical delivery conditions−Part 2: Non-alloy and alloy steels with specified elevated temperature properties(全体評価:MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 0320 鋼材の溶鋼分析方法
JIS G 0321 鋼材の製品分析方法及びその許容変動値
JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件 JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書
JIS G 3193 熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状,寸法,質量及びその許容差
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
JIS Z 2248 金属材料曲げ試験方法
3 種類の記号及び適用厚さ 鋼板は,5種類とし,種類の記号及び適用厚さは,表1による。
4 製造方法及び熱処理
4.1 製造方法 鋼板は,キルド鋼から製造する。
4.2 熱処理及び熱処理の記号
4.2.1 熱処理
4.2.1.1 鋼板の熱処理 鋼板の熱処理は,次による。
a) 厚さ50 mm以下のSB410,SB450及びSB480の鋼板並びに厚さ38 mm以下のSB450M及びSB480Mの鋼板は,圧延のままとする。ただし,必要に応じて焼ならし又は応力除去焼なましの熱処理を行ってもよい。
b) 厚さ50 mmを超えるSB410,SB450及びSB480の鋼板並びに厚さ38 mmを超えるSB450M及びSB480Mの鋼板は,焼ならしを行うか,又は熱間成形加工時に,焼ならしと同等の効果が得られるような温度で均一な加熱を行わなければならない。
c) b)の熱処理を注文者が行う場合,鋼板は,受渡当事者間の協定によって圧延のままとするか,製造業者が焼ならし又は応力除去焼なましの熱処理を行う。
4.2.1.2 試験片の熱処理 試験片の熱処理は,鋼板から採取した供試材の状態で行う。熱処理は,4.2.1.3の熱処理の指示による。試験片は,熱処理後の供試材から採取する。
4.2.1.3 熱処理の指示 熱処理の指示は,次による。
a) 注文者は,注文書によって製造業者が行う鋼板の熱処理の種類及び記号を指示し,また,必要な場合には,試験片の熱処理条件及び回数を指示する。
b) 4.2.1.1 c)によって注文者が熱処理を行う場合には,その旨を注文書で明示し,かつ,製造業者が行う試験片の熱処理条件を指示する。
4.2.2 熱処理の記号 熱処理を示す記号は,次による。熱処理の記号は,表1の種類の記号の末尾に付記する。同じ熱処理を複数回行う場合は,その熱処理の記号の前に回数を付記する。
a) 鋼板に焼ならしを行う場合 N
b) 鋼板に応力除去焼なましを行う場合 P
c) 試験片の熱処理として焼ならしを行う場合 TN
d) 試験片の熱処理として溶接後熱処理に相当する熱処理を行う場合 SR
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