JIS F6601:2013 pdfダウンロード
JIS F6601:2013 pdfダウンロード。船用分離板形油清浄機陸上試験方法 Ships and marine technology-Shop test code for dic type centrifugal oil purifiers
1 適用範囲
この規格は,船舶に用いる燃料油又は潤滑油の中のきょう(夾)雑物(水分,固形分などの不純物)を取り除く,油清浄機のうち,分離板形遠心油清浄機(以下,油清浄機という。)の陸上試験方法について規定する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 8312 歯車ポンプ及びねじポンプ−試験方法 JIS K 2213 タービン油
JIS K 2275 原油及び石油製品−水分試験方法
JIS K 2276 石油製品−航空燃料油試験方法
JIS Z 8901 試験用粉体及び試験用粒子
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1 分離板形遠心油清浄機 回転体内に分離板を組み込んだ高速遠心分離機。
3.2 通油量 清浄油及び廃液[分離された水分,固形分(スラッジ)など含む。]を単位時間に吐き出す量の総和。
3.3 計画処理量 船用油清浄機の製造業者が定めた処理容量
3.4 標準試験油 油清浄機の性能試験に用いる試験油の粘度,温度などの標準的な処理条件を規定するために用いる油。通常,50 ℃において380 mm2/s及び700 mm2/sに相当する粘度において代表的な燃料油をそれぞれ適用する。油清浄機の製造業者が定める計画処理量の表示にも活用できる。
3.5 試験油 油清浄機の性能試験に用いる油。この規格では,JIS K 2213の1種(無添加)タービン油(VG 32又はVG 46)を使用する。
3.6 回転速度 回転体の1分間の回転数。通常,回転軸において測定するが,構造上測定が困難な場合は,駆動軸又は駆動用電動機の回転速度を換算することによって,求めることができる。
4 一般要求事項
4.1 油清浄機の分離効率の評価方法 油清浄機の分離効率の評価方法は,試験油中の固形分粒子及び水分の分離効率によって,評価する。
4.2 固形分粒子の分離効率の評価方法
試験油中の固形分粒子の分離効率の評価方法は,JIS K 2276の17.[微粒きょう雑物試験方法(試験室ろ過法)]に従い,清浄機入口側及び出口側のサンプルを採取する。規定量のサンプルをあらかじめ質量を測定したメンブレンフィルタ(孔径0.8 µm)でろ過し,このフィルタを洗浄,乾燥した後,増量を測り,固形分粒子の質量を測定する。
次の式によって,固形分粒子の分離効率ηs(%)を算出し,評価する。 ηs=(1−Wsout / Wsin) × 100 ここに,
Wsout: 油清浄機出口側の試験油中の固形分の質量
Wsin: 油清浄機入口側の試験油中の固形分の質量
4.3 水分の分離効率の評価方法 試験油中の水分の分離効率の評価方法は,JIS K 2275の4.(カールフィッシャー式容量滴定法)によるカールフィッシャー法に従い,清浄機入口側及び出口側のサンプルの水分量(質量)を測定する。
次の式によって,水分の分離効率ηw(%)を算出し,評価する。
ηw=(1−Wwout / Wwin) × 100 ここに,
Wwout: 油清浄機出口側の試験油中の水分量 Wwin: 油清浄機入口側の試験油中の水分量
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