JIS L0849:2013 pdfダウンロード
JIS L0849:2013 pdfダウンロード。摩擦に対する染色堅ろう度試験方法 Test methods for colour fastness to rubbing
1 適用範囲
この規格は,染色した繊維製品の摩擦に対する染色堅ろう度試験方法について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 105-X12:2001,Textiles−Tests for colour fastness−Part X12: Colour fastness to rubbing(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水 JIS L 0105 繊維製品の物理試験方法通則
注記 対応国際規格:ISO 139,Textiles−Standard atmospheres for conditioning and testing(MOD)
JIS L 0801 染色堅ろう度試験方法通則 注記 対応国際規格:ISO 105-A01:2010,Textiles−Tests for colour fastness−Part A01: General principles of testing(MOD)
JIS L 0803 染色堅ろう度試験用添付白布 注記 対応国際規格:ISO 105-F09,Textiles−Tests for colour fastness−Part F09: Specification for cotton rubbing cloth(MOD)
JIS L 0805 汚染用グレースケール
注記 対応国際規格:ISO 105-A03,Textiles−Tests for colour fastness−Part A03: Grey scale for assessing staining(MOD)
JIS L 0809 計器による変退色及び汚染の判定方法
JIS R 6253 耐水研磨紙
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS L 0801による。
4 原理
摩擦試験機を用いて試験片を摩擦用白綿布で摩擦し,摩擦用白綿布の着色の程度を汚染用グレースケールと比較するか(視感法),又は計器を用いてその堅ろう度を判定する(計器法)。
5 試験場所
試験場所は,JIS L 0105の
5.1.1(標準状態)に規定する温度20 ℃±2 ℃,相対湿度(65±4)%とする。
6 試験の種類
試験の種類は,次による。 なお,括弧内の数字は,本体の細分箇条を示す。
a) 摩擦試験機I形(クロックメータ)法[9.1]
b) 摩擦試験機II形(学振形)法[9.2]
7 試験片の採取及び準備 試験片の採取及び準備は,次による。
a) 試料が布の場合
1) 摩擦試験機I形で試験するときは,たて及びよこ方向に約140 mm×50 mmの試験片を2枚ずつ切り取り,乾燥試験用及び湿潤試験用にそれぞれ1枚ずつ用いる。
2) 摩擦試験機II形で試験するときは,たて及び/又はよこ方向に約220 mm×30 mmの試験片を2枚ずつ切り取り,乾燥試験用及び湿潤試験用にそれぞれ1枚ずつ用いる。
b) 試料が糸の場合 試料が糸の場合は,a) に規定する試験片の大きさの長方形の板紙に,その長辺の方向に平行して密に堅く巻き付けて薄い層を作るか,又は適切に編んで試験片とする。
8 装置及び材料 8.1 摩擦試験機 摩擦試験機は,次による。
8.1.1 摩擦試験機I形(クロックメータ) 摩擦試験機I形は,図1に示すように試験片台,耐水研磨紙,摩擦子,荷重腕,水平往復運動装置などから構成され,次の規定に適合しなければならない。
8.1.1.1 試験片台 金属又は木製台で,塗装仕上げなどで湿潤時でも影響を及ぼさないもの。
8.1.1.2 耐水研磨紙 JIS R 6253に規定するCw-C-P320,Cw-GC-P320又はこれと同等のもので,大きさが約140 mm×110 mmのもの。
8.1.1.3 摩擦子 直径16 mm±1 mm,先端平面で,白綿布をしっかり固定できる硬質プラスチック製,木製又は耐薬品性金属材質のもの。
8.1.1.4 荷重腕 摩擦子に9 N±0.2 Nの荷重を加え,かつ,摩擦子が試験片上で水平に往復できるようにしたもの。
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