JIS D8301:2013 pdfダウンロード
JIS D8301:2013 pdfダウンロード。自動車及びタイヤの車外騒音測定のための 試験用路面 Acoustics-Specification of test tracks for measuring noise emitted by road vehicles and their tyres
1 適用範囲
この規格は,車両及びタイヤ・路面の騒音測定を目的とする試験用路面の重要な特性について規定する。 この規格に示す路面の考え方は,次のとおりである。
− 車両の騒音試験を含む広範囲の走行条件で,一貫した車両及びタイヤ・路面の騒音を発生させる。
− 試験場間のばらつきを最小限にする。
− 車両の騒音源の吸音性を小さくする。
− 通常の道路の施工手順に一致する。 注記1 この規格においては,騒音(noise)と音(sound)とは同じ意味である。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 10844:2014,Acoustics−Specification of test tracks for measuring noise emitted by road vehicles and their tyres(IDT) なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS D 1024-1 自動車の加速時車外騒音試験方法−第1部:M及びNカテゴリ
注記 対応国際規格:ISO 362-1,Measurement of noise emitted by accelerating road vehicles−Engineering method−Part 1: M and N categories(IDT)
ISO 13472-2,Acoustics−Measurement of sound absorption properties of road surfaces in situ−Part 2: Spot method for reflective surfaces
ISO 13473-1,Characterization of pavement texture by use of surface profiles−Part 1: Determination of mean profile depth ISO 13473-3,Characterization of pavement texture by use of surface profiles−Part 3: Specification and classification of profilometers
ISO/TS 13473-4,Characterization of pavement texture by use of surface profiles−Part 4: Spectral analysis of surface profiles EN 13036-7,Road and airfield surface characteristics−Test methods−Part 7: Irregularity measurement of pavement courses: the straightedge test
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1 吸音率,α(sound absorption coefficient) 平面波が試験対象に垂直入射したときに,試験対象内部で吸収される入射音響パワーの割合。
注記 吸音率は,パーセント(%)で表す。
3.2 路面プロファイル(surface profile)
3.2.1 テクスチャプロファイル(texture profile) 針先又はレーザスポットのようなセンサが路面上をラインに沿って移動しながら,舗装路面に連続して接触,又は照射する場合に生成される,路面テクスチャの二次元サンプル。 注記 これは二つの座標によって表し,一方は路面に平行で“距離”(横座標)と呼び,他方は路面に垂直で“振幅”(縦座標)と呼ぶ。
3.2.2 凹凸量(irregularity) 試験用路面の表面に垂直に置いた直定規が接触している2点間における,定規と表面との最大距離。
注記 テクスチャの波長以上を考慮して,0.5 mよりも長い波長における舗装の路面特性は,テクスチャの性状よりも波長以上を超える高い位置にあると考えられ,ここでは凹凸量(平たん性)とする。
3.2.2.1 縦断方向の凹凸量(longitudinal irregularity) 試験用路面の進行方向の凹凸量。
3.2.2.2 横断方向の凹凸量(transversal irregularity) 試験用路面の進行方向に直角方向の凹凸量。
3.2.3 直定規(straightedge) 平面から垂直方向の偏差を計測する装置。
3.2.4 メガテクスチャ(megatexture)
範囲が63 mm〜500 mmの中心波長を含む1/3オクターブバンドのテクスチャ波長に対応する,波長50 mm〜500 mmの路面に沿った固有の寸法をもつ舗装面の完全平滑面からの偏差。 注記 両振幅は通常,0.1 mm〜50 mmの範囲で変化する。この種のテクスチャは,タイヤ・路面の接触面と同程度の長さの波長をもち,多くの場合,道路のくぼみ(potholes)又は“うねり”によって作り出される。通常,これは路面の欠陥から生じる望ましくない特性である。 メガテクスチャより長い波長をもつ路面粗さは凹凸量を示す。
3.2.5 マクロテクスチャ(macrotexture)
範囲が0.63 mm〜50 mmの中心波長を含む1/3オクターブバンドのテクスチャ波長に対応する,波長0.5 mm〜50 mmの路面に沿った固有の寸法をもつ舗装面の完全平滑面からの偏差。
注記1 両振幅は通常,0.1 mm〜20 mmの範囲で変化する。この種のテクスチャは,タイヤ・路面の接触面のタイヤトレッドエレメント(構成要素)と同程度の大きさの波長をもつテクスチャである。路面は通常,タイヤ・路面の接触面において適切な排水を得るのに十分なマクロテクスチャで設計されている。マクロテクスチャは,骨材とモルタルとの混合の適切な割合,又は路面仕上げの技術によって得られる。 注記2 不要として削除したC.3のドイツ事例で使われていた用語のため,この規格では,使用されていない。
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