JIS R1691:2011 pdfダウンロード
JIS R1691:2011 pdfダウンロード。ファインセラミックスのボールオンディスク法による潤滑下の摩耗試験方法 Testing method for wear resistance of fine ceramics under lubrication by ball-on-disc method
1 適用範囲
この規格は,ファインセラミックスの摩耗試験のうち,ボールオンディスク法による潤滑下での摩耗試験方法について規定する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0601 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状 : 輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメ
ータ
JIS B 0621 幾何偏差の定義及び表示
JIS B 0651 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状 : 輪郭曲線方式−触針式表面粗さ測定機の特性
JIS B 7502 マイクロメータ
JIS B 7507 ノギス
JIS R 1600 ファインセラミックス関連用語
JIS R 1634 ファインセラミックスの焼結体密度・開気孔率の測定方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS R 1600によるほか,次による。
3.1
摩耗(wear)
接触する物体との相対運動によって,固体材料がその表面から逐次離脱されていく現象。
3.2
潤滑(lubrication)
物体間の摩擦及び摩耗を制御する技術の総称。ここでは,そのしゅう動面に流体を供給すること。
3.3
摩耗試験(wear test)
しゅう動接触において,その摩擦及び摩耗の特性を評価するための試験。
3.4
ボールオンディスク法(ball-on-disc method)
摩耗試験方法の一つであって,回転する円板状試験片に球形試験片を一定荷重で押し付けてしゅう動さ
せる試験方法。
3.5
摩擦力(friction force)
接触する物体が相互に動く又は動き出そうとするとき,相手から受ける抵抗力。
3.6
摩擦係数(coefficient of friction)
摩擦力の荷重に対する比。
3.7
比摩耗量(specific wear rate)
摩耗による材料離脱の速度を表す量であり,単位荷重及び単位しゅう動距離当たりの体積減少で表現される。
4 試験装置
4.1 ボールオンディスク法試験機 円板状試験片を保持する円板ホルダ,それを回転させる駆動装置,球形試験片を保持・固定する球ホルダ,それを円板状試験片に押し付ける荷重装置,摩擦力の検出装置,潤滑流体供給装置,試験雰囲気制御装置及びその周辺装置からなり,次による。
a) 円板ホルダは,水平面内又は垂直面内で回転し,回転軸の振れは0.02 mm以下,接触部における回転軸方向の振れは0.05 mm以下とする。
b) 回転駆動装置は,所定のしゅう動速度が得られる円板回転速度に設定でき,また,摩擦力の変動によ回転速度の変化が無視できるものでなければならない。回転数カウンター又は同等な測定器を付置する。
c) 球ホルダは,球形試験片と円板状試験片との接触部で発生する摩擦力によって,球形試験片が回転及び位置ずれしないよう確実に固定し,かつ,誘起される応力に対して高い剛性をもつものでなければならない。
d) 荷重装置は,おもり,油圧又は空気圧システムによって,直接又はレバーを介し,所定の荷重を印加・維持する。
e) 摩擦力の検出装置は,ロードセル,板ばねのひずみ測定,回転トルク計測など,任意とするが,その挿入によって摩擦状態に影響を与えてはならない。摩擦力の測定精度は荷重の1 %以内とする。線形
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