JIS P8232:2006 pdfダウンロード
JIS P8232:2006 pdfダウンロード。古紙パルプ−粘着物及びプラスチックの評価方法−第1部:目視法 Recycled pulps-Estimation of Stickies and Plastics-Part 1: Visual method
1 適用範囲
この規格は,あらゆる種類の古紙パルプ中の粘着物及びプラスチックの評価方法について規定する。ISO 5350シリーズで規定するちり及び結束繊維の評価方法,並びにJIS P 8230で規定する古紙パルプ中の異物には適用しない。
この評価方法は,使用したスリット間げきのスクリーン板上に残る粘着物及びプラスチックを評価するものであり,試料中の粘着物及びプラスチックの総量を測定するものではない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 15360-1:2000,Recycled pulps−Estimation of Stickies and Plastics−Part 1: Visual method (IDT) なお,対応の程度を表す記号(IDT)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,一致していることを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらは,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS P 8201 製紙用パルプの試料採取方法
注記 対応国際規格:ISO 7213,Pulps−Sampling for testing (MOD) JIS P 8203 パルプ−絶乾率の試験方法
注記 対応国際規格:ISO 638,Pulps−Determination of dry matter content (MOD) JIS P 8220 パルプ−離解方法
注記 対応国際規格:ISO 5263:1995,Pulps−Laboratory wet disintegration (MOD) JIS P 8222 パルプ−試験用手すき紙の調製方法
注記 対応国際規格:ISO 5269-1,Pulps−Preparation of laboratory sheets for physical testing−Part 1: Conventional sheet-former method (MOD)
JIS P 8225 パルプ−紙料の固形分濃度測定方法
注記 対応国際規格:ISO 4119,Pulps−Determination of stock concentration (MOD) ISO 5350-1,Pulps−Estimation of dirt and shives−Part 1: Inspection of laboratory sheets ISO 5350-2,Pulps−Estimation of dirt and shives−Part 2: Inspection of mill sheeted pulp
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1 粘着物 (Stickies) 規定のスリット間げき(100 μm又は150 μm)の実験用スクリーン板(5.2)上に残り,かつ,他の物体と接触すると接着する種々の物質。粘着物は,通常の温度で接着性をもつか,又は,加熱,加圧若しくはpHの変化によって接着性を示す。
注記1 粘着物の例を,次に示す。 粘着物は,インキ,タール,ホットメルト,ワックス,及び多価金属石けんのような材料の残留物に由来する生成物,又は種々のタイプの粘着剤である。
注記2 粘着物の粒子は,粘着性物質の複合体であり,非接着性プラスチック片及びセルロース繊維と接着性物質との複合体の場合もある。
3.2 プラスチック (Plastics) 規定のスリット間げきの実験用スクリーン板(5.2)上に残った非接着性高分子。ただし,セルロース系物質は除く。 注記 プラスチックには,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステル,紫外線(UV)硬化塗料類,ポリスチレンなどに由来する高分子物質がある。
3.3 スクリーン板 (screen) 実験用スクリーン装置の一部で,セルロース繊維から粘着物及びプラスチックを分離するもの。
4 原理 離解したパルプ試料を,規定のスリット間げきをもつ実験用スクリーンにかけ,洗浄液が清澄になるまで処理する。スクリーン板上の残さを,ろ紙上に移す。粘着物及びプラスチックを識別し,その総数及び総面積をそれぞれ評価する。
5 装置及び設備
5.1 標準離解機 JIS P 8220に規定するもの。
5.2 実験用スクリーン装置 附属書Aに規定するスクリーン板(3.3)を装着したもの。
注記 各種の実験用スクリーン装置では,分離部分の記述に様々な用語を用いている(例えば“スリット”の代わりに“スロット”)。
5.3 ろ紙 定性用の中速又は高速ろ過速度グレードが望ましい。
注記 例えば,JIS P 3801に規定した,1種又は2種ろ紙を使用するのが望ましい。 5.4 ピンセット
5.5 照明装置 ろ紙上の粘着物及びプラスチックの粒子を反射光で評価するのに適した光源。その光は,
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