JIS A8612:2006 pdfダウンロード
JIS A8612:2006 pdfダウンロード。コンクリート及びモルタル圧送ポンプ,吹付機 並びにブーム装置−安全要求事項 Conveying, spraying and placing machines for concrete and mortar- Safety requirements
1. 適用範囲
この規格は,定置式及び/又は移動式のコンクリート及びモルタルの圧送ポンプ,吹付機,打設のためのブーム装置,並びにそれらの構成要素に対する安全要求事項について規定する。
この規格では,圧送,吹付け又は打設中に移動する機械に関する要求事項は,扱わない。 この規格は,トラックシャシ,及び圧送・吹付け・打設作業中に機械を駆動しないエンジンには関与しない。また,トラックミキサにポンプを搭載した機械にも適用しない(3.3参照)。
この規格では,特別な規則を要する用途(例えば,爆発の可能性のある環境,電圧・周波数及び裕度が公共のものと異なる電力網から供給される電源,公道上での使用など)に関する追加の要求事項は,定めていない。
この規格は,圧送,吹付け,及びブーム装置が製造業者の意図し,かつ,予見した条件の下で使用されるときに,直接かかわる重大な危険源のすべてを考慮しており(附属書1参照),これらから起こるおそれのある危険を除去し,又は低減するための方策を具体的に示している。 備考1. 公道を走行するコンクリート及びモルタル圧送ポンプ,吹付機並びにブーム装置は,国及び地方自治体の定める道路交通関連法規に適合しなければならない。
2. コンクリートポンプ車は,この規格に規定するほかに労働安全衛生法第42条の規定に基づく車両系建設機械構造規格にも適合しなければならない。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 8310 土工機械−操縦装置等の識別記号
JIS A 8312 土工機械−安全標識及び危険表示図記号−通則
JIS A 8316 土工機械−電磁両立性(EMC)
JIS A 8334 土工機械−取扱説明書−内容及び様式
JIS A 8340-1 土工機械−安全−第1部:一般要求事項
JIS B 8370 空気圧システム通則
JIS B 9703 機械類の安全性−非常停止−設計原則
JIS B 9705-1 機械類の安全性−制御システムの安全関連部−第1部:設計のための一般原則
JIS B 9707 機械類の安全性−危険区域に上肢が到達することを防止するための安全距離
JIS B 9716 機械類の安全性−ガード−固定式及び可動式ガードの設計及び製作のための一般要求事項
JIS B 9960-1 機械類の安全性−機械の電気装置−第1部:一般要求事項
JIS C 0920 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
JIS C 8201-5-1 低圧開閉装置及び制御装置−第5部:制御回路機器及び開閉素子−第1節:電気機械制御回路機器
JIS C 60068-2-27 環境試験方法−電気・電子−衝撃試験方法 ISO 9355-1:1999 Ergonomic requirements for the design of displays and control actuators−Part 1: Human interactions with displays and control actuators ISO 9355-2:1999 Ergonomic requirements for the design of displays and control actuators−Part 2: Displays ISO/DIS 9355-3:2004 Ergonomic requirements for the design of displays and control actuators−Part 3: Control actuators
JIS B 9700-1 機械類の安全性−設計のための基本概念,一般原則−第1部:基本用語,方法論
JIS B 9700-2 機械類の安全性−設計のための基本概念,一般原則−第2部:技術原則
ISO/DIS 15998:2003 Earth-moving machinery−Machine control systems (MCS) using electronic components−Performance criteria and tests
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。 この規格の中で引用した日本工業規格(以下,JISという。)及びISO規格に用いられている用語及び定義も,同様にこの規格で有効である。
3.1 コンクリート及びモルタル セメント,ふるい分けされた骨材及び水に,必要に応じて混和材及び/又は混和剤を加えた構成要素からなる均質な混合物。
3.2 混和材及び混和剤
3.2.1 混和材 コンクリート又はモルタルの混合物の特性を変更するために加える材料(フライアッシュなど)。
3.2.2 混和剤 コンクリート又はモルタルの混合物の特性を変更するために加える化学薬剤(AE剤など)。
3.3 コンクリート圧送ポンプ及び吹付機
3.3.1 コンクリート圧送ポンプ 自走式,被けん引式又は定置式の機械であって,かくはん装置付きホッパを備え,コンクリートを輸送管を通して機械的に圧送する機械[附属書3図1a)参照]。コンクリート圧送ポンプには,ピストン式と回転式とがあり,いずれも機体を定置して用いる。
備考1. コンクリート圧送ポンプは,ブーム装置又は吹付機と組み合わせて用いるものもある[附属書3図1b),附属書3図1c)及び附属書3図5参照]。 2. コンクリート圧送ポンプには,トラックミキサなど外部の機械からコンクリートが供給される。
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