JIS A7201:2009 pdfダウンロード
JIS A7201:2009 pdfダウンロード。遠心力コンクリートくいの施工標準 Standard practice for execution of spun concrete piles
1 適用範囲
この規格は,遠心力コンクリートくい(以下,くいという。)の施工標準について規定する。 この規格におけるくいは,JIS A 5372及びJIS A 5373に規定するくい又はこれらと同等以上の品質をもつ遠心力コンクリートくいとする。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)
を適用する。
JIS A 5372 プレキャスト鉄筋コンクリート製品
JIS A 5373 プレキャストプレストレストコンクリート製品
JIS Z 3211 軟鋼,高張力鋼及び低温用鋼用被覆アーク溶接棒
JIS Z 3313 軟鋼,高張力鋼及び低温用鋼用アーク溶接フラックス入りワイヤ
JIS Z 3801 手溶接技術検定における試験方法及び判定基準
JIS Z 3841 半自動溶接技術検定における試験方法及び判定基準
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1 工事監理者 当該構造物において,設計図書に示された条件に適合する目的物を完成するために工事監理を行う者。
3.2 施工管理者 当該構造物において,工事を完成するための工事請負者の現場代理人で工事管理を行う者。
3.3 くい施工管理者 当該構造物において,くい工事を完成するための工事管理を行う者。
3.4 リーダ くい打ちやぐらにおける,ハンマ及びオーガ駆動装置の昇降のレールが取り付けられている支柱。
.5 キャップ ハンマの打撃力を均等にくいに伝達するために用いる,鋼製のくい頭部保護具。
3.6 クッション材 キャップとくい頭部との間に入れる緩衝材。
3.7 アースオーガ 軸部の外周に,プレートをらせん状に取り付けた掘削装置。
3.8 ロッド 軸部の外周に,かくはんバー,練り付ドラムなどを取り付けた掘削,かくはん装置。
3.9 ブレード アースオーガの,らせん状のプレート部分。
3.10 ビット アースオーガ及びロッドの先端部に取り付けた掘削装置。
3.11 圧入装置 くい打ちやぐらの質量を反力として,くいを押し込む装置。
3.12 偏打 打撃力の中心が偏心し,クッション材の片べりなどで,くいに打撃力が均等に伝わらない状況。
3.13 フリクションカッタ 中掘り工法で,くいに作用する施工中の周面摩擦を低減させ,くいの沈設を容易にするため,くいの先端の外周に取り付ける鋼製の円筒状金具。
3.14 掘削液 掘削中の孔壁崩壊防止を目的とした液。
3.15 くい周固定液 孔壁とくい外周面とのすきまを充てんし,硬化後,くい周面摩擦抵抗及びくいに水平力が働いた場合の地盤の抵抗を確保することを目的としたセメント,水などの混合液。
3.16 根固め液
4 くいの取扱い
4.1 荷役 荷役においては,くいの積込み又は荷降ろしのいずれの場合も,必ず2点で支持しながら有害なきず及びひび割れが発生しないように注意して取り扱わなければならない。
4.2 輸送 輸送に当たっては,くいに損傷を与えないように,適切な位置に強固なまくら材を敷き,荷崩れしないようにワイヤロープを使用し,くいの移動を止めるくさびを施さなければならない。2段以上に積む場合,各段のまくら材は,同一鉛直面上に置かなければならない。
4.3 現場搬入及び仮置き 現場搬入及び仮置きは,次のとおり行う。
a) 現場搬入では,できる限り,くい打ちやぐらの近くで,作業に支障のない場所にくいを搬入する。
b) 現場にくいを仮置きする場合は,通常平たんな場所とし,くいを支持する位置にまくら材を敷き,通常1段に並べ,くさびなどによって,くいが移動しないようにしなければならない。
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