JIS A1428:2006 pdfダウンロード
JIS A1428:2006 pdfダウンロード。実験室における小形建築部品の 空気音遮断性能の測定方法 Laboratory measurement of airborne sound insulation of small building elements
1. 適用範囲 この規格は, 小形建築部品の拡散音場条件における空気音遮断性能の実験室での測定方法について規定する。 この規格で得られた測定結果は, 適切な音響性能をもつ小形建築部品の開発, それらの性能の遮音特性による評価, 建築物の隔壁の遮音性能に対するそれらの影響の評価などに用いることができる。
この規格は, 窓及びドアを除く , 面積が 1 m 2 以下の小形建築部品に適用される。 この規格で対象とする小形建築部品は, 隣接する二室間の隔壁又は外壁に取り付けられ, 壁に複数取り 付けた場合であっても一定の間隔で離し, かつ, その間隔を明確に規定することによって, 互いの干渉による性能変化はなく , 独立した性能として測定される。
なお, この規格で対象とする装置の例は, 次のとおり である。
換気装置
換気扇
外気取入れ口
電気配管( ケーブルダクト)
密閉輸送システム
複数の部品の組合せから成るシステムで, その遮音性能が組合せによって変化するような場合には, それぞれの部品の性能をこの規格で規定する方法によって評価することは, 必ずしも適当でない。
備考 この規格の対応国際規格を, 次に示す。
なお, 対応の程度を表す記号は, ISO/IEC Guide 21 に基づき, IDT( 一致している), MOD ( 修正している), NEQ( 同等でない) とする。
ISO 140-10:1991, Acoustics- Measurement of sound insulation in buildings and of building elements - Part 10 : Laboratory measurement of airborne sound insulation of small building elements (MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は, この規格に引用されることによって, この規格の規定の一部を構成する。 これらの引用規格は, その最新版( 追補を含む。 ) を適用する。
JIS A 1416 実験室における建築部材の空気音遮断性能の測定方法
備考 ISO 140-1:1997, Acoustics- Measurement of sound insulation in buildings and of building elements-Part 1:Requirements for laboratory test facilities with suppressed flanking transmission 及び ISO 140-3:1995, Acoustics- Measurement of sound insulation in buildings and of building elements- Part 3:Laboratory measurements of airborne sound insulation of building elements からの引用事項は, この規格の該当事項と同等である。
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は, 次による。
3.1 部材規準化音圧レベル差
D n,e 音源室,受音室それぞれにおいて測定される室内平均音圧レベル差
に,基準の面積と受音室の等価吸音面積の比の常用対数を 10 倍した値を加えた値をいい,次の式で与えら
れる。 単位はデシベル( dB)。
D n,e = L 1 - L 2 + 10 log 10 (A 0 /A)············································································ (1)
ここに, L 1 : 音源室における室内平均音圧レベル( dB)
L 2 : 受音室における室内平均音圧レベル( dB)
A 0 : 基準の面積( A 0 =10 m 2 ) ( 1 )
A: 受音室の等価吸音面積( m 2 )
注( 1 ) 我が国では, 音響透過面積に試料の基準面積として 1 m 2 を用いて準音響透過損失で表すことが多かったが, 原国際規格に基づき A 0 = 10 m 2 とした。
なお, 測定及び表示における基準面積に 1 m 2 を用いる場合は附属書 1 を参照する。
参考 建築物の外周壁や間仕切り 壁( 音響透過損失) に小形建築部品( 部材規準化音圧レベル差) が取り付けられた場合の壁面全体の総合音響透過損失を計算する方法を附属書 2 に示す。
4. 測定装置 測定装置は, JIS A 1416 の 4.による。
5. 試験装置
5.1 試験室 試験室は, JIS A 1416 の 5.1A に規定するタイプⅠ 試験室( 残響室) 又は 5.1B に規定するタイプⅡ試験室のいずれかを用いる。
5.2 隔壁 試料を取り 付ける隔壁は, 試料が対象とする試験開口に比べてはるかに小さいため, 十分に 高い遮音性能をもっていることが必要である。 この隔壁及び他の間接的な経路による透過音成分について は, 次のいずれかの条件を満たさなければならない。
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