JIS A1109:2006 pdfダウンロード
JIS A1109:2006 pdfダウンロード。細骨材の密度及び吸水率試験方法 Methods of test for density and water absorption of fine aggregates
1. 適用範囲 この規格は, 細骨材( 1 )の密度及び吸水率の試験方法について規定する。
注( 1 ) 構造用軽量細骨材を絶対乾燥状態から 24 時間吸水させて試験する場合は, JIS A 1134 による。
備考 この規格の対応国際規格を, 次に示す。
なお, 対応の程度を表す記号は, ISO/IEC Guide21 に基づき,IDT( 一致している), MOD( 修正している), NEQ( 同等でない) とする。
ISO 7033:1987, Fine and coarse aggregates for concrete- Determination of the particle mass-pervolume and water absorption- Pycnometer method (MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は, この規格に引用されることによって, この規格の規定の一部を構成する。 これらの引用規格は, その最新版( 追補を含む。 ) を適用する。
JIS A 1134 構造用軽量細骨材の密度及び吸水率試験方法
3. 器具
3.1 はかり はかりは, ひょう量 2 kg 以上で, 目量が 0.1g 又はこれより小さいものとする。
3.2 ピクノ メータ フラスコ又は他の適切な容器( 以下,ピクノ メータという。 )は,非吸水性の材料で,細骨材の試料を容易に入れられるものとする( 2 )。 また, キャリ ブレーショ ンされた容量を示す印までの容積は, 試料を収容するのに必要な容積の 1.5 倍以上で 3 倍を超えないものとする。
参考 キャリ ブレーショ ンされた容量としては, 500ml とすることが多い。 軽量骨材の場合, 容器の容積は, 700ml 以上とするのがよい。 また, 水に浮く 軽量骨材を試験する場合, ふた付きのピクノ メータを用いるのがよい。
注( 2 ) 試験を繰り返し行った場合, その容量が± 0.1%以内の精度を確保できるものとする。
3.3 フローコーン 細骨材の表面乾燥飽水状態を試験するのに用いる非吸水性の材料を用いて製作した フローコーンは, 寸法が上面内径 40± 3 ㎜, 底面内径 90± 3 ㎜, 高さ 75± 3 ㎜で, 厚さ 4 ㎜以上のものと する。
3.4 突き棒 突き棒は, 質量 340± 15 g で, 一端が直径 23± 3mm 円形断面のものとする。 3.5 乾燥機 乾燥機は, 排気口のあるもので, 槽内を 105± 5℃に保持できるものとする。 4. 試料 試料の採取及び調整方法は, 次による。
a) 試料は, 代表的なものを採取し, 四分法又は試料分取器によって, ほぼ所定量となるまでこれを縮分 する。 その質量は, 約 2 kg とし, それを四分法又は試料分取器によって約 1 kg ずつに二分する。
b) 試料は, 24 時間吸水させる。 水温は吸水時間の少なく とも 20 時間は 20± 5℃に保つ。 c) b)の試料を平らな面の上に薄く 広げ, 暖かい風を静かに送りながら, 均等に乾燥させるため, ときど きかき回す。
d) 細骨材の表面にまだ幾分表面水があるときに, 細骨材をフローコーンに緩く 詰め, 上面を平らになら した後, 試料の上面から突き棒の重さだけで力を加えず速やかに 25 回軽く 突く 。 突き固めた後, 残っ た空間を再度満たしてはならない。
次に, フローコーンを静かに鉛直に引き上げる。 試料を少しずつ 乾燥させながら, 前記の方法を繰り返し, フローコーンを引き上げたときに, 細骨材のコーンがはじ めてスランプしたとき, 表面乾燥飽水状態であるとする( 3 )。
注( 3 ) 最初にフローコーンを取り 去った場合に, 細骨材のコーンがスランプしたときは, 表面乾 燥飽水状態を過ぎているので, このときには少量の水を加えてよく 混合し, 覆いをして約 30 分おいた後, 上記の作業を行う。 e) d)の試料を二分し, それぞれを密度及び吸水率試験の 1 回の試料とする。 5. 試験方法 5.1 密度 密度の試験は, 次による。
a) ピクノ メータに水( 4 )をキャリ ブレーショ ンされた容量を示す印まで加え,そのときの質量( m 1 )を 0.1g まではかり, また水温( t 1 ) をはかる。 注( 4 ) 上水道水など清浄な水とする。
b) ピクノ メータの水をあけて, 4.
e)の表乾密度試験用試料質量( m 2 ) を 0.1 g まではかった後, ピクノ メ ータに入れ, 水をキャリ ブレーショ ンされた容量を示す印まで加える( 5 )。
注( 5 ) 試料をピクノ メータに入れる前に少量の水を入れておけば, ピクノ メータを割るおそれが 少ない。 c) ピクノ メータを平らな板の上で転がして, 泡を追い出した後, 20± 5℃の水槽に漬ける。
d) 約 1 時間ピクノ メータを水槽に漬けてから, 更にキャリ ブレーショ ンされた容量を示す印まで水を加 え, そのときの質量( m 3 ) を 0.1g まではかり, また水温( t 2 ) をはかる。 水槽につける前後のピクノ メータ内の水温の差( t 1 と t 2 の差) は 1℃を超えてはならない。
5.2 吸水率 4. e)の吸水率試験用試料の質量( m 4 ) を 0.1g まではかった後, 105± 5℃で一定質量となる まで乾燥し, デシケータ内で室温まで冷やし, その質量( m 5 ) を 0.1 g まではかる。
5.3 試験の回数 密度及び吸水率の試験は, 3.a)で二分した試料についてそれぞれ 1 回ずつ行う。
6. 計算 計算は, 次による。
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