JIS H1183:2007 pdfダウンロード
JIS H1183:2007 pdfダウンロード。銀地金の発光分光分析方法 Method for emission spectrochemical analysis of silver bullion
1 適用範囲
この規格は,JIS H 2141に規定する銀地金のアーク放電,スパーク放電又はグロー放電を用いる発光分光分析法について規定する。 なお,この規格は,鉛,ビスマス,銅及び鉄の定量に適用する。
2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS H 1181 銀地金分析方法
JIS H 2141 銀地金
JIS K 0010 標準物質−標準液−銅
JIS K 0015 鉛標準液
JIS K 0016 鉄標準液
JIS K 0017 標準物質−標準液−ビスマス
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS Z 2611 金属材料の光電測光法による発光分光分析方法通則
JIS Z 2612 金属材料の写真測光法による発光分光分析方法通則
JIS Z 8401 数値の丸め方 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 0050による。
4 一般事項 分析方法に共通な一般事項は,JIS K 0050,JIS Z 2611及びJIS Z 2612による。
5 定量元素及び定量範囲定量元素及び定量範囲は,表1による。
6 定量方法
6.1 定量方法の区分 定量方法は,分析試料の調製方法によって,次に示す2種類に分類し,その適用は,いずれかによる。
a) 粉末法
b) 金属固体法
6.2 粉末法
6.2.1 要旨 試料を硝酸で分解した後,蒸発乾固して得る塩類(硝酸銀)を補助電極に充てんし,対電極との間に直流アークを発生し,発光スペクトルを分光器によって分光し,定量元素のスペクトル強度を測定する。
6.2.2 試薬 試薬は,次による。
6.2.2.1 硝酸(1+3,1+15)
6.2.2.2 硝酸銀 硝酸銀は,あらかじめ105±5 ℃で約2時間乾燥し,デシケーター中で放冷した後,6.2.5.2 a) 1)で充てんする量とほぼ同量を補助電極の穴に充てんし,6.2.5.2 a) 2)及び3)の手順に従って試料と同じ操作を行ったとき,各定量元素(鉛,ビスマス,銅及び鉄)のスペクトルを検出しないものを使用する。
6.2.2.3 標準鉛溶液(Pb:5〜200 μg/mL) 鉛[99.9 %(質量分率)以上]0.500 gを硝酸(1+3)20 mLで分解した後,煮沸して酸化窒素などを追い出す。常温まで冷却した後,溶液を500 mLの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄め,これを原液(Pb:1 mg/mL)とするか,又はJIS K 0015に規定する鉛標準液のPb 1000を原液とする。この原液を使用の都度,必要量だけ水で正確に200〜5倍に薄めて標準鉛溶液とする。
6.2.2.4 標準ビスマス溶液(Pb:5〜200 μg/mL) ビスマス[99.9 %(質量分率)以上]0.500 gを硝酸(1+3)20 mLで分解した後,煮沸して酸化窒素などを追い出す。常温まで冷却した後,溶液を500 mLの全量フラスコに硝酸(1+15)を用いて移し入れ,硝酸(1+15)で標線まで薄め,これを原液(Bi:1 mg/mL)とするか,又はJIS K 0017に規定するビスマス標準液のBi 1000を原液とする。この原液を使用の都度,必要量だけ硝酸(1+15)で正確に200〜5倍に薄めて標準ビスマス溶液とする。
6.2.2.5 標準銅溶液(Cu:5〜200 μg/mL) 銅[99.9 %(質量分率)以上]0.500 gを硝酸(1+3)20 mLで分解した後,煮沸して酸化窒素などを追い出す。常温まで冷却した後,溶液を500 mLの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄め,これを原液(Cu:1 mg/mL)とするか,又はJIS K 0010に規定する銅標準液のCu 1000を原液とする。この原液を使用の都度,必要量だけ水で正確に200〜5倍に薄めて標準銅溶液とする。
- Previous:JIS G0587:2007 pdfダウンロード
- Next:JIS H7201:2007 pdfダウンロード