JIS L1066:2004 pdfダウンロード
JIS L1066:2004 pdfダウンロード。ウレタン衣料生地試験方法 Testing methods for polyurethane foam laminated fabrics
1. 適用範囲
この規格は,ウレタン衣料生地(以下,生地という)の試験方法について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7512 鋼製巻尺
JIS B 7516 金属製直尺
JIS B 7522 繊維製巻尺 JIS B 7721 引張・圧縮試験機―力計測系の校正・検証方法
JIS K 1521 パークロロエチレン(テトラクロルエチレン)
JIS K 3302 固形洗濯石けん JIS L 0105 繊維製品の物理試験方法通則
JIS L 0842 紫外線カーボンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
JIS L 0844 洗濯に対する染色堅ろう度試験方法
JIS L 0860 ドライクリーニングに対する染色堅ろう度試験方法 JIS L 1018 ニット生地試験方法
JIS L 1096 一般織物試験方法 JIS Z 8401 数値の丸め方
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) ウレタン衣料生地 基布(ニット生地,織物又は不織布)にポリウレタンフォームをラミネートしたもの。
4. 試料又は試験片の採取及び準備
JIS L 0105の5.3によって試料を採取する。また,試験に用いる試験片は,試験前に
JIS L 0105の4.3(1)によって標準状態にしておく。
5. 試験条件
JIS L 0105の4.1及び4.2によって標準状態の試験場所で試験を行う。試験場所が標準状態に保てない場合は,できる限り標準状態に近い場所で試験を行い,試験時の温度及び湿度を試験報告書に記載する。
6. 種類 試験の種類は,次による。
a) 幅
b) 長さ
c) 寸法変化率
1) 浸透浸せき法
2) 石けん液浸せき法
d) はく離強さ
1) 石けん液法
2) パークロロエチレン法
e) 染色堅ろう度
1) 耐光堅ろう度
2) 洗濯堅ろう度
3) ドライクリーニング堅ろう度
7. 試験方法 試験方法は,次による。
a) 幅 生地を平らな台の上に置き,不自然なしわ及び張力を除いて,異なる5か所以上について全幅(1) (cm)をスケール(2)で測り,その平均値を算出し,JIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸める。 注(1) 全幅とは,両端にある不完全な部分を除いた幅をいう。 (2) JIS B 7516に規定する金属製直尺,JIS B 7512に規定する鋼製巻尺又はこれらと同等以上の精度をもつもの。
備考 測定箇所は,通常,長さ50 mにつき5か所とする。
b) 長さ 生地を平らな台の上に置き,不自然なしわ及び張力を除いて,繊維製巻尺(3)を用いて全長(m)を小数点以下2けたまで測る。
注(3) JIS B 7522に規定する繊維製巻尺又はこれらと同等以上の精度をもつもの。 備考1. 両端末の不完全な部分は除く。 2. 検尺装置による場合は,置尺を基準とする。
c) 寸法変化率 試験片は折りたたまず,毛繊維が50 %以上混用のものは1)で,それ以外のものは2)で処理した後,試験片を乾燥布の間に挟み軽く押えて液を除き,65 ℃±5 ℃の恒温乾燥機で乾燥し,1時間以上放置する。 寸法変化率の測定はJIS L 1096に,計算はJIS L 1018による。
1) 浸透浸せき法 試験片を非イオン系界面活性剤0.05 %を含む25 ℃±2 ℃の水溶液中に30分間浸せきし,十分に浸透させる。
2) 石けん液浸せき法 試験片をJIS K 3302に規定の無添剤(1種)のもの0.5 %を含む40 ℃±2 ℃の水溶液中に20分間浸せきする(浴比50:1)。次に,試験片を取り出して,40 ℃±2 ℃の温水で20分間水洗する。
d) はく離強さ 試料のたて及びよこ両方向から,約16×4 cmの試験片をそれぞれ6枚ずつ切りとり,1)又は2)で処理したものについて,たて及びよこ両方向に各15×2.5 cmの試験片をつくる。さらに試験片の長さの方向に辺から5 cmを正確にはく離し,自記記録装置付低速伸張形引張試験機(4)を用い,つかみ間隔を5 cm,引張速度を10 cm/minとして5 cmはく離する。計算は極大値(N)及び極小値(N)をそれぞれ3個とり,その平均値を算出し,たて及びよこ両方向のそれぞれ6個の平均値を求める(整数位まで)。
注(4) 試験機の検証を行う場合は,JIS B 7721に規定する方法を参考とする。
備考1. 6回の測定値のうち,すべてが完全にはく離した場合はその平均値をとる。
2. 6回の測定値のうち,完全にはく離したもの及び途中まではく離しフォームで切断した場合は,それらの平均値をとる。
3. 6回の測定値のうち,完全にはく離したもの,途中まではく離したもの及びフォームで切断した場合は,フォームで切断したものを除いた平均値をとる。
4. 6回の測定値のすべてがフォームで切断した場合は,その平均値をとりその旨を付記する。
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