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JIS L0848:2004 pdfダウンロード

JIS 09-24
JIS L0848:2004 pdfダウンロード

JIS L0848:2004 pdfダウンロード。汗に対する染色堅ろう度試験方法 Test method for colour fastness to perspiration
1. 適用範囲
この規格は,染色した繊維製品の汗に対する染色堅ろう度試験方法について規定する。 備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 105-E04:1994,Textiles−Tests for colour fastness−Part E04 : Colour fastness to perspiration (MOD)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 4303 ステンレス鋼棒 JIS L 0801 染色堅ろう度試験方法通則
JIS L 0803 染色堅ろう度試験用添付白布
JIS L 0804 変退色用グレースケール
JIS L 0805 汚染用グレースケール 3. 要旨 この試験は,複合試験片を規定の方法に基づいて人工汗液で処理し,次いで,汗試験機を用いて加圧下で処理した後,乾燥し,試験片の変退色及び添付白布の汚染の程度を,それぞれ変退色用グレースケール及び汚染用グレースケールと比較するか,計器によって変退色等級及び汚染等級を求めて,その堅ろう度を判定する方法である。
4. 装置及び材料 装置及び材料は,次のものを用いる。
a) 汗試験機 汗試験機は,複合試験片を数片(1),1枚ずつガラス板又は硬質プラスチック板で交互に互いにずれないように挟み,規定の圧力を加えた状態で固定し,その規定荷重を保ったまま試験片又は複合試験片を垂直方向に保持することができる装置で,次の規定に適合するものとする(図1参照)。
1) ガラス板又は硬質プラスチック板 試験液に影響を及ぼさない材質の平滑な面をもつもので,大きさが約115 mm×約63 mm,厚さが1.5 mm〜3 mmのもの。
2) 加圧部分 水平方向又は垂直方向に保った複合試験片に無段階(ねじ式など)的若しくは段階(おもり式など)的に約12.5 kPaの圧力,又は約45 N及び約50 Nの荷重がかけられるもの。
3) 保持部分 試験操作中,規定の圧力又は荷重で試験片を鉛直位置で止めることができ,37±2 ℃の乾燥機中に保つことができるもの。
注(1) ガラス板又はプラスチック板に挟む複合試験片の数は,通常20枚とし,20枚に満たないときはその数を記録に記載する。
備考 試験液に接触する機会の多い部分は,JIS G 4303のステンレス鋼棒SUS316Lなどの耐薬品性材質とする。
b) 乾燥機 JIS L 0801の5. c)(乾燥機)に規定するもの。
c) 添付白布 JIS L 0803に規定するもの。
d) 変退色用グレースケール
JIS L 0804に規定するもの。
e) 汚染用グレースケール
JIS L 0805に規定するもの。
5. 複合試験片の調製 複合試験片の調製は,次に規定する事項を除き,JIS L 0801の6.2(複合試験片の調製)による。
a) 試料が布の場合 10 cm×4 cmの大きさ(2)の試験片を,これと同じ大きさの添付白布2枚の間に挟むか,又はこれと同じ大きさの多繊交織布1枚に隣り合わせ,二短辺だけをそれぞれ縫い合わせて複合試験片とする。 注(2) 多繊交織布を用いないときは,6 cm×6 cmの大きさのものを用いてもよい。
b) 試料が糸の場合 試料を長さ約10 cm(3)に切断し,この切断した糸から10 cm×4 cmの大きさ(2)の添付白布2枚の約2分の1の質量になる本数を採取する。次に,採取した糸を添付白布2枚の間に並べ,糸を保持できるように四辺又は二短辺だけをそれぞれ縫い合わせる。 なお,布状に編んで10 cm×4 cmの大きさ(2)として,a)と同様に複合試験片を調製してもよい。
注(3) 試験片が6 cm×6 cmの大きさのときは,試料の長さは約6 cmでよい。
c) 試料がばら繊維の場合 10 cm×4 cmの大きさ(2)の添付白布2枚の約2分の1の質量の試料をとり,これをくしけずって押し付け,10 cm×4 cmの大きさ(2)の薄い層にし,添付白布2枚の間に挟み,四辺をそれぞれ縫い合わせて複合試験片とする。
6. 人工汗液の調製
6.1 酸性人工汗液 酸性人工汗液は,L−ヒスチジン塩酸塩一水和物0.5 g,塩化ナトリウム5 g及びりん酸二水素ナトリウム二水和物2.2 gを水に溶かし,これに0.1 mol/L水酸化ナトリウム溶液約15 mlと水を加えてpHが5.5で全容が約1 Lになるようにする。
6.2 アルカリ性人工汗液 アルカリ性人工汗液は,L−ヒスチジン塩酸塩一水和物0.5 g,塩化ナトリウム5 g及びりん酸水素二ナトリウム・12水5 gを水に溶かし,これに0.1 mol/L水酸化ナトリウム溶液約25 mlと水を加えてpHが8.0で全容が約1 Lになるようにする。
備考 ヒスチジンは,人工汗液中ではいくらか不安定であるので,できるだけ試験直前に新しく調製した試験液を使用し,必要であれば冷暗所に保存するようにする。
7. 操作
操作は,次による。
a) 酸性人工汗液又はアルカリ性人工汗液をそれぞれ別個に入れたビーカーなどの容器中に,複合試験片各1片を入れ(浴比50:1)完全にぬらし,そのまま常温で30分間浸せきする(4)。ときどき複合試験片を押し付け,動かして試験液を十分均一に浸透させる。
b) 試験液を流し出し,複合試験片を2本のガラス棒の間に挟んで余分の試験液がしたたり落ちない程度までしごき取る。
c) 複合試験片をガラス板又は硬質プラスチック板2枚の間に挟み,汗試験機に取り付けて約12.5 kPaの圧力(4)をかける。次に,垂直位置に複合試験片を取り付けた汗試験機を,37 ℃±2 ℃の乾燥機中に入れて,4時間保持する。
d) 処理が終わったならば,汗試験機から複合試験片を取り離し,図2のように,縫い目の一辺で接触するように試験片と添付白布を離すか又は別に試験片と添付白布2枚をばらばらに切り離して,60 ℃を超えない温度で乾燥する。
注(4) 荷重で確認してもよい。この場合,10 cm×4 cmの試験片には約50 Nの荷重をかけ,6 cm×6 cmの試験片には約45 Nの荷重をかける。
備考 酸性人工汗液及びアルカリ性人工汗液に浸した試験片を同時に汗試験機に取り付けて試験を行ってはならない。

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