JIS C2170:2004 pdfダウンロード
JIS C2170:2004 pdfダウンロード。静電気電荷蓄積を防止する 固体平面材料の抵抗及び抵抗率試験方法 Electrostatics – Methods of test for determining the resistance and resistivity of solid planar materials used to avoid electrostatic charge accumulation
1. 適用範囲
この規格は,静電気電荷蓄積を防止するための104〜1012Ωの範囲の固体平面材料の電気的抵抗及び抵抗率の試験方法について規定する。 これは,既存のISO/IEC規格及びその他の刊行されている情報を考慮し,適切な方法に関する推奨及び指針を与える。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。
IEC 61340-2-3:2000,Electrostatics−Part 2-3 : Methods of test for determining the resistance and resistivity of solid planar materials used to avoid electrostatic charge accumulation (IDT)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。
IEC 60093:1980 Methods of test for volume resistivity and surface resistivity of solid eletrical insulating materials
IEC 60167:1964 Methods of test for the determination of insulation resistance of solid insulating materials IEC 60212:1971 Standard conditions for use prior to and during the testing solid electrical insulating materials
IEC 60260:1968 Test enclosure of non-injection type for constant relative humidity
ISO 1853:1998 Conducting and antistatic rubber−Measurement of resistivity ISO 2951:1974 Vulcanized rubber−Determination of insulating resistance ISO 3915:1981 Plastics−Measurement of resistivity of conductive plastics
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
参考 一般的な静電気用語は,TR C 0018 : 2000“静電気放電(ESD)に関する用語”に記載されている。
3.1 体積抵抗(volume resistance)(Ω) 試料の対向面に接触させた二つの電極間に印加した直流電圧(V)と,電極間に流れる定常電流(A)との比。
3.2 体積抵抗率(volume resistivity)(Ωm) 材料内の直流の電界強度(V/m)と,定常電流密度(A/m2)との比。実用的には,二つの対向面に電極をもつ単位長の立方体の体積抵抗と同等である。
備考 体積抵抗は,電気的に均一でない材料にとって,適切な特性でない。
3.3 表面抵抗 (surface resistance) (Ω) 試料表面上の二つの電極間の直流電圧(V)と,電極間に流れる定常電流(A)との比。
3.4 表面抵抗率 (surface resistivity) (Ω) 正方形の相対する辺を電極とする二つの電極間の表面抵抗に等しい。
備考 表面抵抗率(Ω)のSI単位は,しばしばΩ/□(オーム・パー・スクエア)ということがある。
3.5 測定用電極 (measuring electrode) 規定の形状,寸法及び質量をもつ導電体で,試験する試料に接触させる電極。
4. 前処理及び試験環境
材料の静電気的特性は,相対湿度,温度などの環境条件に影響される。
このため,測定は管理された条件のもとで実施する。
試験のための適切な条件の選定は,使用中に起こることが予測される最も厳しい条件(例えば,最低の湿度)を基本とし,材料の種類(製品の仕様書)と意図される使用に従って決定する。異なる規定がない限り,試料は同じ環境条件で前処理し,測定する。
あるプラスチック材料を成形した後に現れる残留ひずみの影響の除去,試験を始める前に乾燥させるなどのために,試料の予備的前処理が必要である。予備的前処理は通常,前処理及び試験条件とは異なる環境条件で行う。
ふさわしい装置は,恒温槽内のデシケータ,又は望ましくは強制還流と換気とを装備した環境チャンバーである。追加の指針はIEC 60212及びIEC 60260に規定する。
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