JIS H6310:2005 pdfダウンロード
JIS H6310:2005 pdfダウンロード。ジュエリー用金合金中の金定量方法 Methods for determination of gold in gold jewellery alloys
1. 適用範囲 この規格は, ジュエリー用金合金中の金の定量方法について規定する。 備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。 ISO 11426:1997,Determination of gold in gold jewellery alloys−Cupellation method (fire assay) (MOD) ISO/DIS 15093:2001,Determination of precious metals in 999 ‰ gold,platinum and palladium jewellery alloys by difference method using ICP-OES (MOD) 2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS K 0050 化学分析方法通則 JIS K 0116 発光分光分析通則 JIS K 8701 鉛(試薬) JIS Z 8401 数値の丸め方 3. 一般事項 分析方法に共通な一般事項は,JIS K 0050及びJIS K 0116による。 4. 分析試料のとり方及び取扱い方 分析試料のとり方及び取扱い方は,次による。 a) 試料の採取方法は,受渡当事者間の協定による。 b) 分析用試料の採取及び調製のときは,試料全体の平均品位を代表するようにし,特に偏析,汚染などに注意しなければならない。 c) 分析用試料は,異物などによる汚染を防止するため,適切なふた付きガラス容器などに入れ,密封して保存する。
d) 分析用試料から分析試料をはかりとるときは,異物が混入していないことを確かめなければならない。 e) めっき,張り,塗布などの表面被覆物は分析試料としない。 5. 分析値のまとめ方 5.1 分析個数 同一分析所において並行して2個の分析を行う。これら2個の分析値の差が室内許容差(以下,許容差という。)を超えた場合には,改めて初めから2個の試料の分析をやり直す。 5.2 分析値の表示 並行して行った2個の試料の分析値の差が許容差以下のときは, その平均値を求めて試料の分析値とする。分析値は,質量千分率で表し, JIS Z 8401によって小数点以下第2位まで算出し, 小数点以下第1位に丸める。 5.3 許容差 許容差は,表1による。
6. 定量方法の区分 金の定量方法は,次のいずれかによる。
a) 灰吹分離金重量法(灰吹法) この方法は,金含有率333 ‰(m/m)以上999 ‰(m/m)以下の試料に適用する。 b) ICP発光分光法(差数法) この方法は,公称金含有率999 ‰(m/m)の試料に適用する。
7. 灰吹分離金重量法(灰吹法)
7.1 要旨 試料を銀とともに鉛はくに包み,灰吹炉内で灰吹をして,貴金属合粒を得る。この合粒を薄片とし,硝酸を加えて銀などを溶解(分金)した後,金の質量をはかる。この方法の系統的誤差を補正するため,照校試料を試料と並行して分析する。 備考 試料の組成が不明なときは,金含有率を推定するために予備試金を行う。ニッケル入りホワイトゴールドとパラジウム入りホワイトゴールドとの識別は,タッチストーンを用いてもよい。 参考 分金操作中に貴金属薄片が壊れるときは,多くの場合,銀量が過剰であることを示している。
7.2 試薬及び装置
7.2.1 試薬 試薬は,次による。
a) 硝酸 [49 % (m/m)(密度1.3 g/cm3),33 % (m/m)(密度1.2 g/cm3) ]
b) 鉛 JIS K 8701に規定する試金用相当品の鉛はく(厚さ約0.1 mmのもの),鉛粒又は鉛錠。
c) 銀 999.9 ‰(m/m)以上で金の含有率が0.005 ‰(m/m)以下及び白金族元素の含有率の合計が0.005 ‰(m/m)以下のもの。
d) 金 999.9 ‰(m/m)以上のもの。照校試料の作製に用いる。
e) パラジウム999 ‰(m/m)以上で金の含有率が0.01 ‰(m/m)以下,及び他の白金族元素の含有率の合計が0.1 ‰(m/m)以下のもの。
f) ニッケル 999 ‰(m/m)以上で金の含有率が0.01 ‰(m/m)以下,及び白金族元素の含有率の合計が0.1 ‰(m/m)以下のもの。
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