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JIS P8252:2003 pdfダウンロード

JIS 09-27
JIS P8252:2003 pdfダウンロード

JIS P8252:2003 pdfダウンロード。紙,板紙及びパルプ−灰分試験方法− 900 ℃燃焼法 Paper, board and pulps−Determination of residue (ash) on ignition at 900 degrees C
1. 適用範囲
この規格は,紙,板紙及びパルプを900 ℃で燃焼した際の灰分を測定する方法について規定する。この規格は,すべての種類の紙,板紙及びパルプに適用する。測定限界は約0.2 %である(1)。
注(1) 7.では,最低10 mgの残さが必要である。これに相当する試料の質量は5 gである。試料の質量を増加すれば,この測定限界を小さくすることが可能である。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 2114:1997,Paper,board and pulps−Determination of residue (ash) on ignition at 900 degrees C (MOD) 参考 この規格の方法では,炭酸カルシウムは分解する。炭酸カルシウムを含む,又は含む可能性のある試料を測定する方法については,JIS P 8251(紙,板紙及びパルプ−灰分試験方法−525 ℃燃焼法)がある。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS H 6201 化学分析用白金るつぼ
JIS P 0001 紙・板紙及びパルプ用語
JIS P 8110 紙及び板紙−平均品質を測定するためのサンプリング方法
備考 ISO 186 : 1994,Paper and board−Sampling to determine average qualityからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS P 8127 紙及び板紙−水分試験方法−乾燥器による方法
備考 ISO 287 : 1985,Paper and board−Determination of moisture content−Oven-drying methodからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS P 8201 製紙用パルプの試料採取方法
備考 ISO 7213 : 1981,Pulps−Sampling for testingからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS P 8203 パルプ−絶乾率の試験方法
備考 ISO 638 : 1978,Pulps−Determination of dry matter contentからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS R 1301 化学分析用磁器るつぼ
JIS Z 8401 数値の丸め方 3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,
JIS P 0001によるほか,次による。
a) 灰分 (residue on ignition) この規格に規定する方法によって,900 ℃±25 ℃のマッフル炉の中で紙,板紙又はパルプの試料を燃焼させた後の残さの量。
4. 原理
試験片を,耐熱るつぼに入れて質量を測定し,900 ℃±25 ℃のマッフル炉の中で燃焼し,灰化する。また,別の試験片で含有水分率を測定しておく。灰分(%)は,燃焼残さの質量と試料の含有水分率から求めた,絶乾状態の試験片の質量に対する比率として算出する。
5. 装置及び器具
5.1 耐熱るつぼ JIS H 6201に規定する白金るつぼ,JIS R 1301に規定する磁器るつぼ,又はシリカ製るつぼで,容量50 ml〜100 mlのもの。
5.2 マッフル炉 900 ℃±25 ℃の温度を維持することができるもの。 備考 フード内に設置するか,煙及び臭気を排出する装置を備えることが望ましい。
5.3 はかり 感量0.1 mgのもの。
5.4 デシケータ
6. 試料の採取及び試験片の調製 JIS P 8110又はJIS P 8201に規定する方法によって,紙,板紙又はパルプの代表的な試料を採取する。2回以上の灰分測定及び水分測定ができる試料を用意する。試験片は,完全に試料の代表となるように試料の様々な部分から1 cm2以下の小片として採取する。試験片の総質量は,絶乾で1 g以上とし,灰分の質量が10 mg以上,望ましくは20 mg以上とする。
7. 操作
操作は,次による。
a) 灰分測定用試験片及び水分測定用試験片を,実験室雰囲気で平衡水分に達するまで調湿する。
b) JIS P 8127又はJIS P 8203に規定する方法によって,水分測定用試験片の水分率を測定する。 備考 試料の絶乾質量をひょう量した後,その試料を焼いて灰化させる方法を用いてもよい。
c) 空のるつぼ(5.1)をマッフル炉(5.2)に入れ,900 ℃±25 ℃で30分間から60分間加熱する。次いで,デシケータ(5.4)で室温まで冷却する。
d) 空のるつぼの質量を0.1 mgの精度でひょう量する。次いで,灰分測定用試験片を入れ,直ちにもう一度ひょう量する。 e) 灰分測定用試験片を入れたるつぼを室温下でマッフル炉に入れ,炎が爆発的に生じることなく燃焼させるため,及び飛散粒子の形成によって物質を消失することのないようにするため,徐々に加熱する。

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