JIS M8124:2003 pdfダウンロード
JIS M8124:2003 pdfダウンロード。鉱石中の亜鉛定量方法 Ores-Methods for determination of zinc
1. 適用範囲
この規格は,鉱石中の亜鉛定量方法について規定する。ただし,他の日本工業規格で亜鉛定量方法が規定されている鉱石には適用しない。 備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 9599:1991, Copper, lead and zinc sulfide concentrates−Determination of hygroscopic moisture in the analysis sample−Gravimetric method (MOD)
ISO 12739:1997,Zinc sulfide concentrates−Determination of zinc content−Ion-exchange/EDTA titrimetric method (MOD)
ISO 13291:1997,Zinc sulfide concentrates−Determination of zinc content−Solvent extraction and EDTA titrimetric method (MOD)
ISO 13658:2000,Zinc sulfide concentrates−Determination of zinc content−Hydroxide precipitation and EDTA titrimetric method (MOD)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0116 発光分光分析通則
JIS K 0121 原子吸光分析通則
JIS M 8083 銅,鉛及び亜鉛硫化精鉱−サンプリング及び水分決定方法
JIS M 8101 非鉄金属鉱石のサンプリング,試料調製及び水分決定方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
3. 一般事項
3.定量方法に共通な一般事項は,JIS K 0050,
JIS K 0116 及び
JIS K 0121による。
4. 分析試料の採り方及び取扱い方
4.1 試料の採取及び調製 試料の採取及び調製は,JIS M 8083又はJIS M 8101による。
4.2 試料のはかり方 試料のはかり方は,次による。
a) 試料のはかり取りに際しては,試料をよくかき混ぜて平均組成を表すように注意し,また,異物が混入していないことを確かめなければならない。
b) 試料のはかり取りは,次のいずれかによる。
1) 吸着水分補正法 附属書1の4.2又は附属書2の5.2によって調製した試料から,吸着水分測定試料をはかり取った後,5分以内に各定量方法に規定された質量の試料を0.1 mgのけたまではかり取る。
2) 事前乾燥法A 事前乾燥法A(1)は,次の手順によって行う。
2.1) 105±5 ℃で1時間乾燥し,デシケーター中で室温まで放冷したはかり瓶 (20 g 以下のもの) に,各定量方法に規定されたおおよその質量の分析試料をはかり取り,はかり瓶のふたとともに,あらかじめ105±5 ℃に調節してある空気浴に入れて2時間乾燥する。空気浴から取り出し,はかり瓶にふたをして,デシケーター中で室温まで放冷する(2)。
2.2) デシケーターからはかり瓶を取り出し,はかり瓶のふたを少し持ち上げ,再度ふたをした後,はかり瓶の質量を0.1 mg のけたまではかる。
2.3) 分析試料を,各定量方法に規定した容器に移しあけた後,空のはかり瓶の質量を0.1 mg のけたまではかり,2.2)で得た質量から差し引いた質量を,試料のはかり取り量とする。
3) 事前乾燥法B 事前乾燥法B(3)は,次の手順によって行う。
3.1) 分析試料5〜10 gを平形はかり瓶 (直径約50 mmのもの) に移し入れ平らに広げた後,平形はかり瓶のふたとともにあらかじめ105±5 ℃に調節してある空気浴に入れて2時間乾燥する。空気浴から取り出し,平形はかり瓶にふたをして,デシケーター中で室温まで放冷する(2)。
3.2) デシケーターから平形はかり瓶を取り出し,直ちに各定量方法に規定された質量の試料を0.1 mgのけたまではかり取る(4)。
注(1) この方法は,酸化性の激しい試料には適用しない。
(2) 規定の時間の乾燥で十分であることが確認されていない試料の場合には,試料,はかり瓶及びそのふたの合計質量をはかり,更に2時間乾燥し,デシケーター中で放冷後,その質量をはかる。2時間の乾燥減量が事前乾燥法Aの場合は0.5 mg 以下,事前乾燥法Bの場合は1 mg以下となるまで乾燥を繰り返す。
(3) この方法は,吸湿性及び/又は酸化性の激しい試料には適用しない。
(4) ひょう量の都度,平形はかり瓶をデシケーターから取り出し,平形はかり瓶のふたを取り,速やかに試料をはかり取る。
- Previous:JIS K7645:2003 pdfダウンロード
- Next:JIS P8252:2003 pdfダウンロード