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JIS P8135:1998 pdfダウンロード

JIS 09-28
JIS P8135:1998 pdfダウンロード

JIS P8135:1998 pdfダウンロード。紙及び板紙−湿潤引張強さ試験方法 Paper and board−Determination of tensile strength after immersion in water
1. 適用範囲
この規格は,規定時間水中に浸せきした後の紙及び板紙の湿潤引張強さ試験方法について規定する。 備考1. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 3781 : 1983, Paper and board−Determination of tensile strength after immersion in water 2. この規格の中で{ }を付けて示してある単位,数値及び式は,従来単位によるものであって,参考として併記したものである。 3. この規格の中のJIS又はISO規格の選択箇所は,規格全般にわたりJIS又はISO規格のどちらか一方を選択する。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS P 0001 紙・板紙及びパルプ用語 JIS P 8110 試験用紙採取方法
JIS P 8111 紙,板紙及びパルプ−調湿及び試験のための標準状態
JIS P 8113 紙及び板紙−引張特性の試験方法
備考 ISO 1924-1 : 1992, Paper and board−Determination of tensile properties−Part 1 : Constant rate of loading method及びISO 1924-2 : 1994, Paper and board−Determination of tensile properties−Part 2 : Constant rate of elongation methodが,この規格と同等である。
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 9051 母平均の区間推定(標準偏差未知) ISO 186 Paper and board−Sampling to determine average quality ISO 187 Paper board and pulps−Standard atmosphere for conditioning and testing and procedure for monitoring the atmosphere and conditioning of samples 3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS P 0001によるほか,次による。
a) 湿潤引張強さ (wet tensile strength) 紙又は板紙を規定の条件で水中に浸せきした後,所定の条件で引っ張り,破断するまでの最大荷重を幅1m当たりに換算した値。
b) 湿潤引張強さ残留率 (wet strength retention) 湿潤引張強さと乾燥状態の引張強さの比。百分率で表示する。
4. 測定の原理 紙又は板紙の試験片を規定の条件で水中に浸せきした後の引張強さを測定する。
5. 装置及び器具 装置及び器具は,次による。 5.1 試験機 試験機は,JIS P 8113に規定する定速緊張形引張試験機又は定速伸張形引張試験機を用いる。
5.2 水 浸せきに使用する水は,蒸留水又はイオン交換水とする。
5.3 浸せき用附属装置 湿潤強度が非常に弱く,取扱いが難しい紙の場合,附属書に規定する浸せき用附属装置(フィンチ装置)を用いて湿潤引張強さ試験を行ってもよい。 6. 試験片 試験片は,次による。
a) JIS P 8110又はISO 186に規定する方法によって試験用紙を採取する。
b) 水中浸せき1時間未満で行う試験用紙については,JIS P 8111又はISO 187に規定する方法によって前処置を行う。
c) 試験片は,JIS P 8113に規定する方法によって採取する。
7. 操作 操作は,JIS P 8111又はISO 187に規定する標準条件下で行う。一般の紙,板紙,強サイズ紙などは7.1によって,高吸水紙及び湿潤強度が非常に弱い紙は7.2によって操作を行う。
7.1 一般法
a) 浸せき時間の指定がない限り,試験片が水で飽和するまで浸せきする。 備考1. 通常の紙は,1時間浸せきする。 2. 受渡当事者間の合意があれば,特定の使用条件を想定した浸せき時間を選択してもよい。 3. 板紙,強サイズ紙及び強サイズ板紙の場合,24時間,48時間及びそれより長い時間浸せきして予備試験を行い,適切な浸せき時間をあらかじめ測定しておくことが望ましい。2点の時間間隔の湿潤引張強さの差が10%以内であれば,長い時間の方を本試験の浸せき時間とする。
b) 浅い容器に入れた水に試験片を沈め,重ならないように浸せきする。
c) 浸せき後,試験片を水中から取り出して吸取紙の上に置き,別の吸取紙を試験片の上に載せ,軽く押さえて過剰の水を除き,直ちにJIS P 8113に規定する方法によって引張試験を行う。試験片が破断するまでの最大荷重を読み取る。
参考 吸取紙は,JIS P 8222に規定するものを推奨する。
7.2 部分浸せき法 ティシュペーパー,紙タオルなどの高吸水紙(1)の場合は,試験片の中央部分だけを水に浸せきする部分浸せき法によって湿潤引張試験を行う。部分浸せき法として,次に示す垂直方向引張法とフィンチ装置法があり,どちらで試験を行ってもよい。
注(1) 湿潤強度が非常に弱い紙の場合,複数の試験片を重ねて試験を行う。

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