JIS P8119:1998 pdfダウンロード
JIS P8119:1998 pdfダウンロード。紙及び板紙−ベック平滑度試験機 による平滑度試験方法 Paper and board−Determination of smoothness by Bekk method
1. 適用範囲
この規格は,紙及び板紙のベック平滑度を試験する方法について規定する。この試験方法は,試験片を通り抜ける空気量が測定結果に影響するので,厚さ0.5mm以上の試料,透気性が非常に高い紙及び板紙,又は表面が粗い紙及び板紙には推奨できない。 備考1. この規格の対応国際規格を,次に示す。 ISO 5627 : 1995, Paper and board−Determination of smoothness (Bekk method) 2. この規格の中のJIS又はISO規格の選択箇所は,規格全般にわたりJIS又はISO規格のどちらか一方を選択する。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS P 0001 紙・板紙及びパルプ用語
JIS P 8110 試験用紙採取方法
JIS P 8111 紙,板紙及びパルプ−調湿及び試験のための標準状態
JIS P 8112 紙及び板紙のミューレン低圧形試験機による破裂強さ試験方法 JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 9041 測定値の処理方法
ISO 48 Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of hardness (hardness between 10 IRHD and 100 IRHD) ISO 186 Paper and board−Sampling to determine average quality
ISO 187 Paper, board and pulps−Standard atmosphere for conditioning and testing and procedure for monitoring the atmosphere and conditioning of samples ISO 4662 Rubber−Determination of rebound resilience of vulcanizates 3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS P 0001によるほか,次による。
a) ベック平滑度 (Bekk smoothness)
特定の条件で接触させた試験片とリング状の平面との間を,特定の初期差圧下で,一定量の大気圧空気が流れるのに必要な時間(s)(図1参照)。
4. 原理 試料台のガラス平面上に置いた試験片を特定の力で押さえつけ,真空によってガラス平面と試験片の接触面の間から大気圧空気を吸い込ませて、特定の真空変化に必要な時間を測定する。
5. 装置 装置は,ベック平滑度試験機を用い,次による。
a) ガラス平面 平滑度測定に使用する光学的平面仕上げを施したリング状のガラス面で,真空容器につながる円孔を中央にもち,外径37.4mm±0.05mm,有効平面積10cm2±0.05cm2のもの。
備考 測定面を常に清潔に保ち,測定しないときには保護カバーをしておく。また,測定時にガラス平面中央の円孔に試験片が押し込まれないように,直径1.5mmから2.0mmのあなを中央にもつ金属製の支持具を使用してもよい(図2参照)。
b) ゴム製押え板 直径45mm以上,厚さ4mm±0.2mm,最大厚さ変化±0.05mmの円形のもので,ISO 48による硬さが40IRHD±5IRHD,ISO 4662による反発弾性が62%以上のゴム製押え板。 備考 JIS P 8112に規定するゴム隔膜と同質のゴム製押え板を使用してもよい。この場合には,直径がガラス平面と同等以上の円形で,硬さ48IRHD±5IRHD,反発弾性55%以上のものが望ましい。ただし,測定値が数パーセント(%)低めになる傾向がある。
c) 加圧板 直径45mm以上の円形の平らな面をもつ,加圧装置に取り付けられた金属製の加圧板で,ゴム製押え板の上からガラス平面に対し100kPaの圧力を与えることができるもの。 備考 ゴム製押え板と一体となった加圧板を使用してもよい。
d) 真空容器 ガラス平面の円孔まで接続管によって接続した,50.7kPaより低い圧力まで排気が可能な大小二つの密封容器から成る容器。接続管を含む真空容器の体積は,大真空容器では380ml±1ml,小真空容器では38ml±1mlとする。
備考 真空容器の代わりに同等性能を示す減圧機構を備えた試験機を使用してもよい。 参考 真空容器内の圧力は大気圧との差圧を示す。
e) マノメータ 真空容器内の50.7kPa,48.0kPa,29.3kPa相当の圧力を±0.07kPaの精度で表示できるもの。
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