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JIS K7224:1996 pdfダウンロード

JIS 09-30
JIS K7224:1996 pdfダウンロード

JIS K7224:1996 pdfダウンロード。高吸水性樹脂の吸水速度試験方法 Testing method for water absorption rate of super absorbent polymers
1. 適用範囲
この規格は,吸水量が10g/g以上の高吸水性樹脂のボルテックス法による吸水速度の試験方法について規定する。 備考1. この試験方法に使用する高吸水性樹脂の粒径は,60μm以上のものとする。測定に使用する試料の粒径は,測定結果のばらつきに影響するので,測定値のばらつきを少なくするには,できるかぎり試料の粒度分布を狭くする方が望ましい。 なお,試料の粒径が60μm未満の場合は,受渡当事者間の協定による。
2. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS K 0069 化学製品のふるい分け試験方法
JIS K 6900 プラスチック−用語
JIS K 7100 プラスチックの状態調節及び試験場所の標準状態 JIS K 8150 塩化ナトリウム(試薬)
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS Z 8401 数値の丸め方 2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 6900によるほか,次のとおりとする。
(1) 高吸水性樹脂 水を高度に吸水して,膨潤する樹脂。高吸水性樹脂は,架橋構造の親水性物質で,水と接触することによって吸水し,一度吸水すると,圧力を掛けても離水しにくい特徴をもっている。
(2) 吸水量 高吸水性樹脂が単位質量当たりに吸水する質量。
(3) 吸水速度 高吸水性樹脂が吸水を開始してから,この規格で規定する終点に至るまでの単位時間当たりに試料単位質量が吸水した試験液の質量。
(4) 脱イオン水 溶存するイオンの大部分を除去した水。導電率は10μS/cm以下とする。
3. 試料及び試験液の状態調節並びに試験温度・湿度
3.1 試料及び試験液の状態調節 試料及び試験液は,原則として,試験前にJIS K 7100の標準温度状態2級(温度23±2℃)において,24時間以上状態調節する。
備考 高吸水性樹脂の状態調節は,密封容器に入れたまま温度だけの調節を行う。
また,必要に応じて試料の乾燥減量を測定する。
3.2 試験温度及び湿度 試験は,原則としてJIS K 7100の標準温湿度状態2級[温度23±2℃及び相対湿度 (50±5) %]の室内で行う。
4. 試験器具及び試験液
4.1 試験器具
(1) マグネチックスターラー マグネチックスターラーの回転数は,毎分600±60回とする。 なお,スターラーチップは,中央部の直径がφ8mm,両端の直径がφ7mm,長さ30mmでふっ素樹脂でコーティングされたものとする。 備考 マグネチックスターラーの回転数は,回転軸の回転数をタコメータで測定して確認する。 また,磁力とトルクは,正常に機能するかを定期的に確認する。
(2) ビーカー ビーカーは,試験液を入れてマグネチックスターラーに載せて,スターラーチップを回転させながら試料を入れるもので,JIS R 3503に規定する底面が平らな100mlのビーカーとする。
(3) はかり はかりは,試料の質量を1mgまで測定できるものとする。
(4) タイマー タイマーは,試料の吸水速度を測定するもので,秒の単位まで測定できるものとする。 4.2 試験液 試験液は,試料に吸水させるためのもので,JIS K 8150に規定する塩化ナトリウムと脱イオン水を用いて調整した0.900±0.001M/v%の食塩水及び脱イオン水とする。
5. 試料
5.1 試料の粒径及び質量 試料の粒径は,60μm以上のものとする。試料の質量は,試験液が脱イオン水の場合は約0.50g,0.9M/v%の食塩水の場合は約2.00gとする。 5.2 試料の採取 試料の採取は,次による。
(1) 試料の採取に当たっては,できるだけランダムにサンプリングすることによって粒度分布が母集団を代表する試料となるように調整する。
(2) 試料が粒径60μm未満の粒子を含む場合,60μm未満の粒子は,JIS K 0069の3.1(乾式によるふるい分け方法)によってふるい分けする。
備考 ふるい分けする場合,高吸水性樹脂が吸湿しやすいのでJIS K 7100の標準温湿度状態2級[温度23±2℃及び相対湿度 (50±5) %]の室内で行うか,ふるいの全体をシールするなどの注意を必要とする。 なお,特定の粒度分布域での試料の吸水速度を測定する場合のふるい分けは,受渡当事者間の協定による。 5.3 試料の試験回数 試料の試験回数は,5回とする。

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