JIS B7734:1997 pdfダウンロード
JIS B7734:1997 pdfダウンロード。ヌープ硬さ試験−試験機の検証 Knoop hardness test−Verification of testing machines
1. 適用範囲
この規格は,JIS Z 2251によるヌープ硬さ試験に用いる試験機の直接検証方法及び間接検証方法について規定する。 間接検証方法は,試験機の日常の精度管理に用いることができる。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 4546 Metallic materials−Hardness test−Verification of Knoop hardness testing machines
2. 引用規格 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 7735 ビッカース硬さ試験−基準片の校正
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験方法
JIS Z 2251 ヌープ硬さ試験方法
3. 一般条件
試験機の検証に先立って,次の事項を確認する。
a) 試験機は,適切に据え付けられている。
b) 試験機の圧子軸は,試料受台に垂直に取り付けられている。
c) 負荷装置は,衝撃又は振動を伴うことなく,試験力の負荷,保持及び除荷が適切に行え,圧子によって正常なくぼみの形成ができる。
d) 測定装置は,くぼみの対角線長さの測定が適切に行える。ただし,測定装置は,試験機本体と一体でなくてもよい。
4. 直接検証 直接検証を行う場合の温度は,23±5℃とする。この温度範囲外で検証を行ったときは,その温度を報告書に記載する。
4.1 試験力の検証 試験力の検証は,次による。
a) 試験力の検証は,圧子軸の作動範囲の3か所の位置で,それぞれ3回繰り返して行い,次による。
1) 試験機の各試験力を検証する。
2) 試験力の検証は,試験力が増加する方向で行う。
3) 圧子の質量による力も試験力の一部であることに留意する。
b) 試験力の検証に用いる力測定器は,正確さが0.2%以上のものを用いる。
c) 試験力の許容差は,表1による。
備考 おもりによる直接負荷方式の試験力に対しては,おもりの質量を検証する方法でもよい。おもりの質量の許容差は,そのおもりの呼び試験力から換算される質量に対して±0.5%とする。 なお,最小試験力については,直接検証を行う。
4.2 圧子の検証 圧子の検証は,次による。
a) 圧子の試料に接するダイヤモンド部分は,よく研磨された面であって,割れ又は表面のきずが認められないものとし,りょう(稜)線は鋭利でなければならない。
b) 圧子形状の検証は,形状に対する許容差を保証できる精度の測定器を用いて,圧子中心軸に対する各りょう線の角度測定によって行う。
c) 圧子の先端は,第一の対りょう角が172.5±0.1°,第二の対りょう角が130±0.1°で,中心軸に垂直な断面が菱形の四角すい(錐)ダイヤモンドとする(図1参照)。
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