JIS R7222:1997 pdfダウンロード
JIS R7222:1997 pdfダウンロード。黒鉛素材の物理特性測定方法 Test methods for physical properties of graphite materials
1 適用範囲
この規格は,電気機械用ブラシ素材を除く黒鉛素材(以下,素材という。)の物理特性測定方法について規定する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7502 マイクロメータ
JIS B 7507 ノギス
JIS B 7727 ショア硬さ試験−試験機の検証
JIS C 1602 熱電対
JIS C 1605 シース熱電対
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS K 8810 1-ブタノール(試薬)
JIS Z 8704 温度測定方法−電気的方法
JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部:金属製網ふるい
3 用語及び定義
この規格で用いる用語及び定義は,次による。
3.1 最大粒子径 顕微鏡観察したとき,隣接する50個の粒子の粒子径の最大値。粒子径は,顕微鏡観察のために研磨及び調製された試料の平らな表面上に現出する閉じた多角系の長径とする。観察面は,次のとおりとする。
a) 金型成形品の場合は,素材成形時の加圧方向と垂直な面とする。
b) 押出し成形品の場合は,押出し加圧方向と平行な面とする。
c) 等方圧成形品の場合は,任意の方向な面とする。
d) 加圧方向が不明の場合は,互いに直交する3面とする。 なお,3面で測定された各々の最大値の中の一番大きな値を最大粒子径とする。
3.2 校正 計器若しくは測定系の示す値,又は実量器若しくは標準物質の表す値と,標準によって実現される値との間の関係を確定する一連の作業。校正には,計器を調整して誤差を修正することは含まない。
注記1 校正は,測定系の示す値と標準との器差を明らかにすること又は測定系の示す値と標準との関係を確立して器差の補正を可能とすることであるが,通常は,あらかじめ器差の許容値を定めて,その許容値を超える場合又はそのおそれがある場合には,修理,交換,転用などを行い,継続しては使用しないことで,使用時は,誤差が許容値を超えないようにしている。
注記2 校正の結果を使って計測器の表示値を補正するには,次の3方法がある。ここでいう補正とは,JIS Z 8103による。
a) 器差を計測器の表示値から除いて補正する。
b) 補正係数(標準の値付けられた値/計測器の表示値)を算出し測定時の計測器の表示値に乗じて補正する。
c) あらかじめ設定された許容値以下の器差の場合は補正せず,超えた場合は,修理するまで使用しない。
4 共通の装置 4.1 はかり 使用するはかりの最小読取値又は最小表示量は,1 mg以下とする。
4.2 長さ計 寸法測定には,最小読取値又は最小表示量0.01 mm以下の
JIS B 7502に規定するマイクロメータ又は
JIS B 7507に規定するノギスを使用する。
4.3 温度計 真密度の測定に使用する温度計は,最小読取値又は最小表示量0.1 ℃のものを使用する。
4.4 乾燥装置 温度105 ℃〜110 ℃に保つことのできる乾燥機を使用する。
5 試験結果の数値の丸め方
試験結果の数値の丸め方は,受渡当事者間の協議による。
6 試料
6.1 試験片 試験片は,供試素材の一端からその最表層を避けて採取する。試験片の長さ方向は,次のいずれかによる。
a) 金型成形品の場合は,素材成形時の加圧方向と垂直とする。ただし,圧縮強さの測定に用いる試験片については平行とする。
b) 押出し成形品の場合は,押出し加圧方向と平行とする。
c) 等方圧成形品の場合は,任意の方向とする。
6.2 試験片の作製 試験片の形状及び寸法,並びに試料の作り方は,表1のとおりとする。試験片には目視において欠陥があってはならない。測定後に欠陥が判明した場合は,その測定値は破棄し,試験片を採取し直す。
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