JIS R3101:1995 pdfダウンロード
JIS R3101:1995 pdfダウンロード。ソーダ石灰ガラスの分析方法 Methods for chemical analysis of Soda-Lime-Magnesia-Silica glasses
1. 適用範囲 この規格は,ソーダ石灰ガラスの分析方法について規定する。
備考1. ソーダ石灰ガラスとは,二酸化けい素,酸化ナトリウム,酸化カルシウム及び酸化マグネシウムを主成分とし,酸化アルミニウム,酸化鉄,二酸化チタン,酸化カリウム,三酸化硫黄及び酸化ひ素を含むガラスをいう。
この方法は,上記の成分以外に酸化バリウム,酸化ほう素及びふっ素の各々2.0mass%以下を含むものに適用できる。
2. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0115 吸光光度分析通則
JIS K 0121 原子吸光分析通則
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8005 容量分析用標準物質
JIS K 8121 塩化カリウム(試薬)
JIS K 8150 塩化ナトリウム(試薬)
JIS K 8885 二酸化けい素(試薬)
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8801 試験用ふるい
2. 一般事項 分析方法に共通な一般事項は,JIS K 0050,JIS K 0115及びJIS K 0121による。
3. 分析項目 この規格で規定する分析項目は,次のとおりとする。
二酸化けい素 (SiO2)
酸化アルミニウム (Al2O3)
全鉄分(Fe2O3として)
二酸化チタン (TiO2)
酸化カルシウム (CaO)
酸化マグネシウム (MgO)
酸化ナトリウム (Na2O)
酸化カリウム (K2O)
三酸化硫黄 (SO3)
全ひ素分(As2O3として)
4. 試料の取り方及び取扱い方
4.1 分析試料は,JIS Z 8801の250 通過するように粉砕したものを105110℃の空気浴中で約
2時間乾燥し,デシケーター中で放冷後直ちにはかり取る。
4.2 分析試料をはかり取る際は,よくかき混ぜて平均組成を表すように注意し,また,異物が混入して
いないことを確かめなければならない。
4.3 分析試料のはかり取りには,化学はかりを用い,0.1mgまで正しくはかる。
備考 ソーダ石灰ガラスの粉末は,粉砕中及び保存中に水分,二酸化炭素などを吸収するから,分析に必要な量をその都度粉砕する。
なお,正確な結果を必要とする場合には,粉砕試料と未粉砕試料の1 000℃における強熱減量を比較し,補正する。
5. 分析値のまとめ方
5.1 分析は,同一試料について原則として2回以上行い,その差が表1の許容差 (mass%) に示す数値より大きいときは再分析し,許容差以内のものの平均値を出す。
表1 分析値の許容差 (mass%)
SiO2 Al2O3 Fe2O3 TiO2 CaO MgO Na2O K2O SO3 As2O3
0.3 0.05 0.006 0.003 0.10 0.10 0.10 (1)0.05 (1) 0.03 0.03
0.30 (2)0.05 (2)
注(1) 重量法による場合
(2) フレーム法及び原子吸光法による場合
5.2 分析に当たっては,全操作を通じて空試験を行い,含有率を補正しなければならない。
5.3 分析結果は,百分率で表し,JIS Z 8401によって,次のように丸める。
(1) 二酸化けい素は,小数点以下第1位
(2) 全鉄分及び二酸化チタンは,小数点以下第3位
(3) 二酸化けい素,全鉄分及び二酸化チタンを除く他の成分は,小数点以下第2位
6. 二酸化けい素の定量方法
6.1 方法の区分 二酸化けい素の定量方法は,次のいずれかによる。
(1) 脱水重量吸光光度併用法
(2) 凝集重量吸光光度併用法
6.2 脱水重量吸光光度併用法
6.2.1 要旨 試料を炭酸ナトリウムで融解し,塩酸に溶解し,蒸発乾固してけい酸を脱水した後,塩酸で可溶性塩類を溶解してろ過する。沈殿を強熱してはかり,ふっ化水素酸を加えて二酸化けい素を揮発させた後,再び強熱してはかり,その減量から主二酸化けい素量を求める。ろ液を分取してモリブデン青吸光光度法によって残留二酸化けい素量を求める。両者の和を二酸化けい素全量とする。
6.2.2 試薬 試薬は,次による。
(1) 塩酸
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