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JIS A6902:1996 pdfダウンロード

JIS 10-06
JIS A6902:1996 pdfダウンロード

JIS A6902:1996 pdfダウンロード。左官用消石灰 Plastering lime
1. 適用範囲
この規格は,建築物の左官工事に用いる消石灰(以下,消石灰という。)について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。 JIS R 5201 セメントの物理試験方法
JIS R 9011 石灰の化学分析方法 JIS R 9101 せっこうの化学分析方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8801 標準ふるい
JIS Z 9001 抜取検査通則
2. この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるもので,参考値である。
2. 品質
2.1 消石灰は,表1の規定に適合しなければならない。
2.2 上塗用は,その粉末の色が白色であって,灰色の目立つものであってはならない。
3. 製造方法 消石灰は,石灰石を焼いて酸化カルシウム (CaO) とした後,それに水を注ぐか,又は湿空中で自然消化して水酸化カルシウム [Ca(OH)2] となるまで十分に消化させたものである。
4. 試験方法
4.1 数値の換算 従来単位の試験機又は計測器を用いて試験する場合の国際単位系 (SI) による数値への換算は,次による。 1 kgf=9.80 N 4.2 数値の丸め方 この規格に適合するかどうかを決定するには,測定値及び計算値は,限界値より1けた下まで求め,JIS Z 8401によってこれを処理し,限界値の最右端のけたに丸める。
4.3 化学成分試験 化学成分の試験方法は,JIS R 9011による。ただし,炭酸ガスの定量は,JIS R 9101による。
4.4 物理試験
4.4.1 粉末度
JIS Z 8801の標準網ふるい呼び590μ (150×60mm) 及び呼び88μ (150×60mm) を用い,次の方法によってふるい分ける。 ふるい分け方法は,試料100gをとって,呼び590μふるいに2回以上に分けて入れ,清浄な水で洗いながら流す。流れ出す水が透明になった後,ふるいごとに110℃以下の温度で乾燥し,残りをとり出して,感度1gのはかりではかり,その量を呼び590μふるいの残量 (%) とする。同じく試料100gをとって,呼び88μふるいに入れて同様の操作を行い,残りを呼び88μふるいの残量 (%) とする。
この試験は,各ふるいについて2回行い,その平均値をとる。 また試験は試料加水後30分以内に終わらなければならない。この試験は,試料乾燥のまま行ってもよい。
4.4.2 粘度試験 粘度は,試料を標準軟度に調節したものについてストーマー粘度計で測定する。
(1) 標準軟度 軟度測定には,JIS R 5201に規定するピカー針装置を用いるが,棒としては付図1に示す標準棒(総質量50g)を用いる。試料300gをとり,水を一度に加えて約3分間よく練り,そのペーストを測定用容器に満たし,表面を平らにし,そのほぼ中央に前記の標準棒を静かに下して,30秒後表面から10±1mmのところに止まるときの軟らかさを標準軟度とし,そのときの試料に対する水の量を標準混水量 (%) とする。 標準混水量を定めるには,始め適量と思われる水をメスシリンダーで加え,約3分間よく練って軟度を測定する。その軟度が10±1mmに達しないときは,更に水を加え,次第に10±1mmに達するようにする。こうして10±1mmに達したときは,最初の水と後で加えた水とを合計した水量を新たに用意した試料300gに一度に加え,再び前記の操作をして一度に水を加えて標準軟度にすることができる水量を定める。
またその軟度が10±1mm以上の場合は,逆に水を減らしていって標準混水量を得る。この試験には,加水後30分以上を経たペーストを用いてはならない。
(2) 粘度測定 ストーマー粘度計の回転回数を示す最大歯車は厚さ6mm以上,ペーストに接触する回転円筒は,穴がなく底のあるもので,外径31.5mm,高さ35mmで正しく垂直に回転するもの,またペーストを入れる円筒は,内部にしきりや突起がないものであって,回転は円筒を取り付けてペーストを入れないものが,初荷重0.2942 N {30gf} 以下で回転しなければならない。
試料100gに標準混水量の水を加え,約3分間よく練り,前記の粘度計で荷重3.9227 N {0.4kgf} のとき10回転に要する時間(秒)を101秒まで測定して,これをt秒とし,次の式によって粘度係数A (N・s) {kgf・s} を算出する。

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