JIS X5805:1994 pdfダウンロード
JIS X5805:1994 pdfダウンロード。ガラス製体積計 Volumetric glassware
1. 適用範囲
この規格は,体積計に受け入れられた液体(受用)又は体積から排出した液体(出用)の体積を測定するガラス製の体積計のうち,ビュレット,メスピペット,全量ピペット,全量フラスコ,首太全量フラスコ,メスシリンダー及び乳脂計(以下,体積計という。)について規定する。 備考 この規格の対応国際規格を,付表9に示す。
2. 等級
等級は,乳脂計を除き体積の許容誤差によって区分し,クラスA及びクラスBの2等級とする。 3. 計量単位 体積計の体積の計量単位及びその記号は,リットル(l又はL),デシリットル(dl又はdL)又はミリリットル(ml又はmL)とする。
4. 呼び容量
呼び容量は,次のとおりとする。
(1) ビュレット(単位ml) 1, 2, 5, 10, 25, 50, 100 (2) メスピペット(単位ml) 0.1, 0.2, 0.3, 0.5, 1, 2, 3, 5, 10, 20, 25, 50
(3) 全量ピペット(単位ml) 0.1, 0.2, 0.3, 0.4, 0.5, 1, 1.5, 2, 2.5, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 15, 17.5, 17.6, 20, 25, 30, 40, 50, 100, 200
(4) 全量フラスコ(単位ml) 5, 10, 20, 25, 50, 100, 200, 250, 300, 500, 1 000, 2 000, 2 500, 3 000, 5 000, 10 000
(5) 首太全量フラスコ(単位ml) 50, 100, 200, 250, 500 (6) メスシリンダー(単位ml) 5, 10, 20, 25, 50, 100, 200, 250, 300, 500, 1 000, 2 000
(7) 乳脂計(単位ml) 0.625, 0.750, 0.875, 1.000, 1.125, 1.6, 5.0 5. 体積の許容誤差
(ml) 体積の許容誤差は,等級及び呼び容量に応じて付表1〜8のとおりとする。
6. 目盛
目盛は,次のとおりとする。
(1) 目盛は,20℃の水を測定したときの体積を表すものとして付されていること。
(2) 目盛は,図1に示すように水際の最深部と目盛線の上縁とを水平に視定して測定するものとして付されていること。 なお,青線入りの体積計の場合は,青線が水際によって屈折され,最も狭く見える部分を水際の最深部とする[図1(b)参照]。
(3) ビュレット,メスピペット及びメスシリンダーの目量(最小目盛)(1)は,付表1, 付表2及び付表6のとおりとする。
注(1) 相隣る目盛線がそれぞれ表す値の差。
(4) 目盛線は,管軸(体積計の中心軸)に対して垂直であること。
(5) 目盛線の太さ及び長さは,乳脂計を除き次のとおりとする。
(a) 目盛線の太さは,0.1〜0.4 mm(呼び容量が5l以上のものにあっては0.1〜0.6mm)で,かつ,目盛間隔(2)の31以下であること。
注(2) 相隣る目盛線の間の空白部分の長さ。
(b) 最も短い目盛線の長さは,目盛が付された部分の円周の10%以上,20%未満であること。
(c) 中間目盛線の長さは,最も短い目盛線の長さのおよそ1.5倍で,かつ,その両端が最も短い目盛線の端を超えて対称に延びていること。
(d) 長い目盛線の長さは,青線入りの体積計,腐食による目盛が付された体積計及び自動ビュレット
(3)を除き,目盛が付されている部分の円周の75%以上であること。
注(3) ゼロ目盛線がなく,ゼロ点が自動的に定まるビュレット。
7. 構造及び機能 構造及び機能は,次のとおりとする。
(1) メスピペット及び全量ピペットの排水時間(4)は,呼び容量に応じて付表2及び付表3のとおりとする。ただし,この規定は被計量液名が表記されている場合には適用しない。
注(4) メスピペット又は全量ピペットを垂直にして水を自由に排出させたとき,呼び容量に相当する体積が排出されるのに要する時間。ただし,先端までの容積によって呼び容量が定まるメスピペット及び全量ピペットであって,先端に微量の液体を残して流出が止まるものは,その止まるときまでの時間とする。
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