JIS K8124:1994 pdfダウンロード
JIS K8124:1994 pdfダウンロード。塩化カルシウム(乾燥用)(試薬) Calcium chloride (for drying) (Reagent)
1 適用範囲
この規格は,試薬として用いる塩化カルシウム(乾燥用)について規定する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 1107 窒素
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8102 エタノール(95)(試薬)
JIS K 8107 エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物(試薬)
JIS K 8180 塩酸(試薬)
JIS K 8574 水酸化カリウム(試薬)
JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬)
JIS K 8776 2-ヒドロキシ-1-(2-ヒドロキシ-4-スルホ-1-ナフチルアゾ)-3-ナフトエ酸(試薬)
JIS K 8842 ブロモチモールブルー(試薬)
JIS K 8962 硫酸カリウム(試薬)
JIS P 3801 ろ紙(化学分析用)
3 種類 種類は,乾燥用とする。
4 性質
4.1 性状 塩化カルシウム(乾燥用)は,白又はうすい褐色の小塊で潮解性がある。水に溶けやすく,エタノール(99.5)にやや溶けやすい。
4.2 定性方法 定性方法は,次による。
a) 試料0.1 gに水20 mLを加えて溶かす(A液)。A液5 mLに硝酸銀溶液(20 g/L)1 mLを加えると,白い沈殿が生じる。
b) A液5 mLにしゅう酸アンモニウム溶液(40 g/L)1 mLを加えると,白い沈殿が生じる。
5 品質 品質は,箇条6によって試験したとき,表1に適合しなければならない。
6 試験方法
6.1 一般事項 試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050及びJIS K 8001による。
6.2 純度(CaCl2) 純度(CaCl2)の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) 水酸化カリウム溶液(100 g/L) JIS K 8574に規定する水酸化カリウム11.8 gを水に溶かして100 mLにしたもの。ポリエチレンなどの樹脂製瓶に保存する。
2) 2-ヒドロキシ-1-(2-ヒドロキシ-4-スルホ-1-ナフチルアゾ)-3-ナフトエ酸希釈粉末(HSNN希釈粉末) JIS K 8776に規定する2-ヒドロキシ-1-(2-ヒドロキシ-4-スルホ-1-ナフチルアゾ)-3-ナフトエ酸0.20 gに,JIS K 8962に規定する硫酸カリウム10 gを混合したもの。褐色ガラス製瓶に保存する。
3) 0.01 mol/L エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム溶液(0.01 mol/L EDTA2Na溶液) JIS K 8107に規定するエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物を用い,JIS K 8001のJA.6.4 c)
4)(0.01 mol/L エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム溶液)に従って調製,標定及び計算する。
b) 器具 主な器具は,次のものを用いる。 − ろ紙 JIS P 3801に規定する5種Cのもの。
c) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料0.5 gを全量フラスコ500 mLに0.1 mgの桁まではかりとり,水を標線まで加えて混合する。
2) 乾燥したろ紙でろ過し,最初のろ液15 mLを捨てる。
3) ろ液25 mLを正確にとり,水酸化カリウム溶液(100 g/L)12 mL及び指示薬としてHSNN希釈粉末0.05 gを加え,0.01 mol/L EDTA2Na溶液で滴定する。 4) 終点は,液の色が赤から赤紫を経て赤みのない青に変わった点とする。
d) 計算 純度(CaCl2)は,次の式を用いて計算する。
- Previous:JIS K8123:1994 pdfダウンロード
- Next:JIS K8125:1994 pdfダウンロード