JIS L2703:1992 pdfダウンロード
JIS L2703:1992 pdfダウンロード。ビニロンロープ Vinylon ropes
1. 適用範囲 この規格は, ビニロン紡績糸及びポリ エステル混紡ビニロン紡績糸を用いたビニロンロープ( 以下, ロープという。 ) について規定する。
備考1. この規格の引用規格を, 次に示す。
JIS L 1030 繊維混用率試験方法
2. この規格の中で { } を付けて示してある単位及び数値は, 従来単位によるものであって,参考として併記したものである。
2. 種類 ロープは, 次の 2 種類とする。
(1) 純ビニロンロープ
(2) ポリ エステル混紡ビニロンロープ
3. 品質
3.1 外観 汚れ, すれなどが目立たず, 仕上げは良好でなければならない。
3.2 線密度及び質量 ロープの線密度及び質量は, 付表 1 又は付表 2 のとおりとし, その許容差は, 三つ打ちのものは± 5%, 八つ打ちのものは± 7%とする。
なお, 染色又は樹脂加工を施した場合における線密度及び質量の増加は, 付表 1 又は付表 2 で定める線密度及び質量の 15%以下でなければならない。
3.3 長さ ロープ 1 条の長さは, 特に指定されない限り 200m とし, 指定された場合はそれによる。 ただし, 許容差は, マイナスを認めない。
なお, 指定された場合に限り, 引張強さ試験( 切断試験) に必要な余尺を付けるものとする。
3.4 引張強さ 引張強さは, 6.7 によって試験したとき, 付表 1 又は付表 2 に示す値以上でなければならない。
3.5 伸び率 伸び率は, 6.8 によって算出したとき, 35%以下でなければならない。
4. 材料及び加工方法
4.1 材料 材料は, 次のとおり とする。
(1) 純ビニロンロープは, 原糸は, ロープ用に適した純ビニロン紡績糸だけを使用しなければならない。また, 再生した材料は使用してはならない。
(2) ポリ エステル混紡ビニロンロープは, 原糸は, ロープ用に適したビニロン 60%, ポリ エステル 40%を用いた混紡糸( 混紡率の許容差は± 5%とする。 ) だけを使用しなければならない。
また, 再生した材料は使用してはならない。
4.2 加工方法 ロープは, 特に必要がある場合は熱処理を, また, 特に指定された場合は染色又は樹脂
加工を施すことができる。
4.3 打ち方 打ち方は, 次のとおりとする。
(1) ロープは, 三つ打ち又は八つ打ちとし, 特に指定されない場合は, 図 1 のとおり 三つ打ちとする。
(2) 八つ打ちロープは, Z より ストランド 4 本及び S より ストランド 4 本を, それぞれ 2 本ずつ引きそろえ, 図 2 のとおり交互に組み合わせて作る。
(3) ロープを構成する各ストランドのヤーン数は, 同一でなければならない。
(4) 三つ打ちロープのより の方向は, 特に指定されない限り Z よりとする。
(5) ロープのストランドのリ ード( 1 )は, 三つ打ちのものはロープの呼称太さ( 2 )の 3.3 倍以下, 八つ打ちのものは呼称太さの 3.5 倍以下でなければならない。
注( 1 ) リ ードとは, ストランドの1回のよりてい( 程) をいう。
( 2 ) ロープの呼称太さとは, ロープの直径を呼称するものであって, 直径寸法そのものは規定値としない。
備考 ロープを打つとは, ストランドをより合わせ又は組むことをいう。
5. 初荷重 初荷重とは, ロープが伸張せずにまっすぐに張られる程度の荷重をいう。 荷重が影響する場合の試験( 長さ, リ ード, 伸び率) には, 初荷重として付表 1 又は付表 2 に示す荷重を用いる。 初荷重の許容差は, ± 5%とする。
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