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JIS H1161:1991 pdfダウンロード

JIS 10-09
JIS H1161:1991 pdfダウンロード

JIS H1161:1991 pdfダウンロード。カドミウム地金分析方法 Methods for chemical analysis of cadmium metal
1. 適用範囲
この規格は,JIS H 2113に規定するカドミウム地金中の鉛,銅,亜鉛及び鉄の定量方法について規定する。
ただし,光電測光法による発光分光分析方法は,JIS H 1163による 備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS H 0301 地金の試験並びに検査通則
JIS H 1163 カドミウム地金の光電測光法による発光分光分析方法
JIS H 2113 カドミウム地金
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0115 吸光光度分析のための通則
JIS K 0116 発光分光分析方法通則
JIS K 0121 原子吸光分析のための通則
JIS Z 8401 数値の丸め方
2. 一般事項 分析方法に共通な一般事項は,JIS K 0050,JIS K 0115,JIS K 0116及びJIS K 0121による。
3. 試料の採り方及び取扱い方
3.1 試料の採り方
試料の採り方は,次による。
(1) 分析用試料の採り方は,原則としてJIS H 0301の2.2による。ただし,きりによって削り取った試料は,清浄なはさみを用いて約5mm以下に切断する。
(2) 分析用試料の採り方が,(1)の規定によることができない場合には,受渡当事者間の協議によって定める。
3.2 試料の取扱い方 試料の取扱い方は,次による。
(1) 分析用試料は,異物などによる汚染を防止するため,適当なふた付きガラス容器などに入れ,密栓して保存する。
(2) 分析用試料は,その表面に油などが付着しているおそれがあるときは,あらかじめエタノール,アセトンなどで洗浄して乾燥する。
(3) 分析用試料を定量に用いる場合は,あらかじめ必要量をビーカーに取り,塩酸 (1+10) を試料片が沈む程度に加え,加熱して約5分間煮沸するか,又は約80℃で約30分間加熱して,混入した亜鉛,鉄などを溶解する。水で洗浄した後,エタノール,アセトンで順次洗浄して乾燥する。
3.3 試料のはかり方 試料のはかり方は,次による。
(1) 分析試料をはかり取る際には,平均組成を代表するように注意しなければならない。
(2) 分析試料のはかり取りには,原則として化学はかりを用い,1mgのけたまで読み取る。
4. 分析値のまとめ方
4.1 分析回数 原則として同一分析所において2回の繰返し分析を行う。
4.2 空試験 分析に当たっては,空試験を行い,測定値を補正する。
4.3 分析値の表示 分析値は,質量百分率で表し,数値のまとめ方は次による。
(1) 鉛,銅,亜鉛及び鉄の含有率は,JIS H 2113に規定された数値の最下位から2けた目の位まで算出し,JIS Z 8401によってJIS H 2113に規定された数値の最下位の次の位に丸める。
(2) カドミウムの含有率は,(1)によって算出した各元素の含有率の総計を100から差し引き,JIS H 2113に規定された最下位未満の数値を切り捨てた値とする。
5. 鉛定量方法
5.1 定量方法の区分 鉛の定量方法は,次のいずれかによる。
(1) 原子吸光法 この方法は,鉛含有率0.000 5wt%以上0.05wt%以下の試料に適用する。ただし,試料より鉛含有率の低いカドミウム [5.2.2(2)] が入手できない場合には,この方法は適用できない。
(2) 誘導結合プラズマ発光分光法 この方法は,鉛含有率0.000 2wt%以上0.05wt%以下の試料に適用する。ただし,試料より鉛含有率の低いカドミウム [5.3.2(2)] が入手できない場合には,この方法は適用できない。

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