JIS L0851:1994 pdfダウンロード
JIS L0851:1994 pdfダウンロード。酸滴下に対する染色堅ろう度試験方法 Testing methods for colour fastness to acid spotting
1 適用範囲
この規格は,染色した繊維製品の酸滴下に対する染色堅ろう度試験方法について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 105-E05:2010,Textiles−Tests for colour fastness−Part E05: Colour fastness to spotting: Acid(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 8180 塩酸(試薬)
JIS K 8355 酢酸(試薬)
JIS K 8532 L(+)−酒石酸(試薬)
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS L 0801 染色堅ろう度試験方法通則
注記 対応国際規格:ISO 105-A01,Textiles−Tests for colour fastness−Part A01: General principles of testing(MOD)
JIS L 0804 変退色用グレースケール
注記 対応国際規格:ISO 105-A02,Textiles−Tests for colour fastness−Part A02: Grey scale for assessing change in colour(MOD)
JIS L 0809 計器による変退色及び汚染の判定方法
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS L 0801による。
4 原理 この試験は,規定の濃度に調製した酸の溶液を試験片に滴下し,乾燥後に試験片の変退色の程度を変退色用グレースケールによって比較するか(視感法),又は計器を用いてその堅ろう度を判定する(計器法)。
5 試験の種類 試験の種類は,用いる酸の溶液によって表1のとおりとする。試験を行う場合には,目的によってこれらのうちから選択する。
6 装置及び材料 装置及び材料は,種類によって選択する。 なお,試験の種類によって装置及び材料を選択して用いる。
6.1 ピペット又は点滴器
6.2 ガラス棒 直径8 mm,長さ約150 mmの先端を丸めたもの。
6.3 ガラス板 装置に用いるガラス板。100 mm×100 mm以上のもの。
6.4 変退色用グレースケール JIS L 0804に規定するもの。
6.5 酢酸溶液 酢酸溶液(300 g/l)のもの。JIS K 8355に規定する酢酸を用いて作る。
6.6 塩酸 塩酸(350 g/l)のもの。JIS K 8180に規定する塩酸。
6.7 硫酸溶液 硫酸溶液(50 g/l)のもの。JIS K 8951に規定する硫酸を用いて作る。
6.8 酒石酸溶液 酒石酸溶液(100 g/l)のもの。JIS K 8532に規定するL(+)−酒石酸を用いて作る。これは,試験片がアセテート繊維の場合に酢酸の代わりに用いる。
6.9 水 JIS K 0557に規定するA1の水又はこれと同等以上の水。 6.10 測色計 JIS L 0809に規定するものを用いる。
7 試験片の調製 試験片の調製は,JIS L 0801の6.1(試験片の調製)によるほか,次による。
a) 試験片が布の場合 織物,編物,フェルトなどの製品から規定の大きさのものを採取する。試験片の全面が均一な処理を受けるよう,試料の布はしわがあってはならない。大きさは,通常,100 mm×40 mmとする。
b) 試験片が糸の場合 編んで100 mm×40 mmの大きさにするか又は100 mm×40 mmの大きさのガラス板にその長辺の方向に平行して密に巻き付けて薄い層をつくり,試験片とする。
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