JIS K8919:1994 pdfダウンロード
JIS K8919:1994 pdfダウンロード。ヨードメタン(試薬)Iodomethane (Reagent)
1 適用範囲
この規格は,試薬として用いるヨードメタンについて規定する。
注記 別名 : よう化メチル
警告1 ヨードメタンは劇物であり,蒸気の吸入をしないようにし,目,粘膜,皮膚などへの付着を避ける。
警告2 この規格に基づいて試験を行う者は,通常の実験室での作業に精通していることを前提とする。この規格は,その使用に関連して起こる全ての安全上の問題を取り扱おうとするものではない。この規格の利用者は,安全データシート(SDS)などを参考にして,各自の責任において安全及び健康に対する適切な措置をとらなければならない。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0067 化学製品の減量及び残分試験方法
JIS K 0068 化学製品の水分測定方法
JIS K 0114 ガスクロマトグラフィー通則
JIS K 0117 赤外分光分析通則
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 9071 リトマス試験紙(試薬)
3 種類
種類は,特級とする。
4 性質
4.1 性状
ヨードメタンは,無色の液体で,空気に触れてよう素を遊離し,次第に着色して黄から褐色になる。エタノール(99.5)及びジエチルエーテルに極めて溶けやすく,水にやや溶けやすい。密度は,約2.28 g/mLで,沸点は約43 ℃である。安定剤として銀又は銅の線,粒などを添加する場合がある。
4.2 定性方法
試料の赤外吸収スペクトルをJIS K 0117に従って測定すると,波数2 950 cm-1,1 427 cm-1,1 240 cm-1,884 cm-1及び524 cm-1付近に主な吸収ピークを認める。この場合,試料調製は,JIS K 0117の5.4 a)(液膜
法)による。窓板に臭化カリウムを用いたときの赤外吸収スペクトルの例を図1に示す。
[出典 : 国立研究開発法人産業技術総合研究所の有機化合物のスペクトルデータベース(SDBS)(チャート上にピークの波数を追記)]
図1−赤外吸収スペクトルの例
5 品質
品質は,箇条6によって試験したとき,表1に適合しなければならない。
表1−品質
項目 規格値 試験方法
純度(CH3I)(GC) 面積分率 % 99.5以上 6.2
水分 質量分率 % 0.1以下 6.3
不揮発分 質量分率 % 0.01以下 6.4
酸 − 試験適合 6.5
6 試験方法
6.1 一般事項
試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050及びJIS K 8001による。
6.2 純度(CH3I)(GC)
純度(CH3I)(GC)の試験方法は,次による。
a) 器具及び装置 主な器具及び装置は,次による。
1) マイクロシリンジ又は液体試料導入装置 少量の定容量の測定溶液を,ガスクロマトグラフに導入できるもの。
2) ガスクロマトグラフ 装置の構成は,JIS K 0114に規定するもの。
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