JIS C9311:1989 pdfダウンロード
JIS C9311:1989 pdfダウンロード。交流アーク溶接電源用電撃防止装置 Voltage reducing devices for AC arc welding power sources
1 適用範囲
この規格は,交流電源を入力とする単相変圧器を主体とする交流アーク溶接電源(以下,溶接電源という。)に用いる外付け形及び内蔵形の電撃防止装置(以下,防止装置という。)について規定する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS C 0920 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード) JIS C 0922 電気機械器具の外郭による人体及び内部機器の保護−検査プローブ
JIS C 1102-2 直動式指示電気計器 第2部:電流計及び電圧計に対する要求事項
JIS C 1302 絶縁抵抗計
JIS C 8201-4-1 低圧開閉装置及び制御装置−第4-1部:接触器及びモータスタータ:電気機械式接触器及びモータスタータ
JIS C 9300-1 アーク溶接装置−第1部:アーク溶接電源 JIS C 60664-1 低圧系統内機器の絶縁協調−第1部:基本原則,要求事項及び試験
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 9300-1によるほか,次による。
3.1 電撃防止装置 溶接電源の主回路(変圧器の入力回路又は出力回路)を制御する電磁接触器又は電力用半導体素子,制御回路などを備え,溶接棒の操作に応じて,通常,溶接を行うときだけ溶接電源の主回路を形成し,それ以外のときには,溶接棒と母材との間に発生する電圧を低下させる機能をもつ装置。
3.2 防止装置の主回路 防止装置の電磁接触器又は電力用半導体素子を含む回路。これらに接続される主回路ケーブルを含む。
3.3 防止装置の入力回路 防止装置の入力電源回路。
3.4 防止装置の出力回路 溶接棒と母材との間に安全電圧を供給する回路。
3.5 防止装置の制御回路 防止装置の動作を制御する回路。入力回路及び出力回路を含む。
3.6 定格電流 定格周波数及び定格入力電圧において,防止装置の主回路に定格使用率で流すことのできる電流値。
3.7 定格使用率 定格周波数及び定格入力電圧において,防止装置の主回路に定格電流を流し,断続負荷した場合の負荷時間と全時間との比の百分率。
3.8 溶接電源無負荷電圧 溶接電源の主回路が形成された状態で,溶接棒と母材との間に発生する無負荷電圧。
3.9 安全電圧 溶接電源の主回路が形成されない状態で,溶接棒と母材との間に発生する電撃の危険が少ない低い電圧。
3.10 始動時間 溶接棒が母材に接触してから溶接電源無負荷電圧が発生するまでの時間。
3.11 遅動時間 溶接電源無負荷電圧が発生してから安全電圧になるまでの時間。
3.12 始動感度 溶接電源の主回路を形成することができる最大抵抗値。 3.13 標準始動感度 定格入力電圧(ただし,入力電源が溶接電源の出力側の場合には,溶接電源無負荷電圧の下限値の入力電圧を含む。)において,定格銘板に表示した製造業者が指定した始動感度。
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