JIS A1137:1989 pdfダウンロード
JIS A1137:1989 pdfダウンロード。骨材中に含まれる粘土塊量の試験方法 Method of test for clay lumps contained in aggregates
1 適用範囲
この規格は,骨材中に含まれる粘土塊量の試験方法について規定する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1103 骨材の微粒分量試験方法
JIS A 1158 試験に用いる骨材の縮分方法 JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部:金属製網ふるい
3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1 微粒分
JIS A 1103の試験方法によって骨材試料を水中で激しくかき回し,分離させた細かい粒子。
3.2 粘土塊 骨材試料から,JIS A 1103の試験方法によって微粒分を分離させた後に,更に24時間吸水させて膨潤した塊が軟化し砕けたもの。
4 試験用器具
4.1 はかり 細骨材用のはかりは目量0.1 g,粗骨材用のはかりは目量1 g又はこれより小さいものとする。
4.2 ふるい ふるいは,JIS Z 8801-1に規定する公称目開きが600 μm,1.18 mm,2.36 mm及び4.75 mmの1)金属製網ふるいとする。
注1) これらのふるいは,それぞれ0.6 mm,1.2 mm,2.5 mm及び5 mmふるいと呼ぶことができる。
4.3 乾燥機 乾燥機は,排気口のあるもので,105±5 ℃に保持できるものとする。
5 試料 5.1 試験に用いる試料 試験には,JIS A 1103による試験を行った後の試料を用いる。JIS A 1103の試験を行わず,粘土塊量だけの試験を行う場合には,附属書Aによる。
5.2 材料の採取 5.1の全量を用い,JIS A 1158によって2等分して1回の試験試料とする。
5.3 試料の乾燥及び準備 分取した骨材を105±5 ℃で一定質量となるまで乾燥させる。乾燥後,試料は室温まで冷却する。微粒分量試験終了後直ちに本試験を実施する場合は,乾燥しなくてもよい。 細骨材は,1.2 mmふるいにとどまるもの,粗骨材は,5 mmふるいにとどまるものを試料とする。ただし,細骨材の1回の試験に用いる質量は25 gを下回ってはならない。 また,5.2で2等分すると,試料が足りなくなる場合には,5.1の全量を併せて1回の試験を行う。 なお,細骨材で1.2 mmふるいにとどまる量が5 %未満となる試料については,試験を省略できる。
6 試験方法 試験方法は,次による。
a) 乾燥によって粘土塊が崩れて細粒又は粉末となったものも含めて試料の質量(mD1)を試料質量の0.1 %まではかる。
b) 試料を容器の底に薄く広げて,これを覆うまで水を加える。
c) 24時間吸水させた後余分な水を除き,骨材粒を指で押しながら粘土塊を調べる2)。指で押して細かく砕くことのできるものを粘土塊とする。
注2) 粗骨材中の粘土塊をつぶすには,粗骨材の最大寸法に応じて,幾つかの粒群にふるい分けると作業がやりやすい。
d) 全ての粘土塊をつぶしてから,細骨材は公称目開き600 μmのふるい,粗骨材は2.5 mmのふるいの上で,水洗いする。
e) ふるいにとどまった粒子を105±5 ℃で定質量となるまで乾燥し,その質量(mD2)を試験前の試料質量の0.1 %まではかる。
f) 試験回数は,附属書Bによる。
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